十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

「草枕」   夏目漱石

2020-05-13 05:00:00 | 投稿

 

これは私の「音読テキスト」の中で好きなはなしのひとつです。

「草枕」   夏目漱石

『山路を登りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかく人の世は住みにくい。

住みにくさが高じるとどこか安いところへ引き越したくなる。 (中略)  人の世を作ったのは神でもなければ鬼でもない。やはり向こう三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国もあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。越すことのならぬ世が住みにくければ、住みにくいところをどれ程か、寛容て、つかの間の命をつかの間でも住みよくせねばならぬ。 (中略) 

あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするが故に尊い。』   

「智情意」を最初に組み込んだり、詩人や画家の天職としての使命を語る辺りさすがに名著だと思いました。十勝の国も若い人が住みやすいようにして活性化を図りたいものです。  

  「十勝の活性化を考える会」会員H

写真:「十勝の活性化を考える会」会員 S

 

 十勝の活性化を考える会」会員募集  

 

  

 



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (山女)
2020-05-14 05:56:40
年を食って、幸せは、与えられるものではなく、己を考え、いま、ここに、生かされている感謝することに気が向くようになりました。メーテルリンクの童話「青い鳥」のように。
返信する
芸術の士 (ヒグマ)
2020-05-13 05:35:59
あらゆる芸術の士は、人の心を豊かにするのですね。絵画には、その絵を描く人の思想や願いがあるとある人が言っていましたが、「神田日勝」の絵画を見ると、特に感じます。
返信する

コメントを投稿