襟裳岬に行ったことがあるだろうか。北海道えりも町にある襟裳岬といえば、“何もない春です”というフレーズが印象的であるが、私は中学1年生の時に初めて行った。その時は干潮であったからであろうか、ウニがたくさん採れて岬の先までいった記憶がある。そんな襟裳岬であるが、地の果てを想像させる景色を見ようと全国から観光客が訪れる。えりも町はコンブ漁が盛んで家族で生計を立てているので、北海道では出生率が一番高いそうである。
岬には、「襟裳岬」の歌碑も建っているので、その歌詞の光景の通りなのだと実感できる。歌手森進一さんは、第16回日本レコード大賞の大賞、第5回日本歌謡大賞の大賞をダブル受賞 している。
ちなみに、昭和49年の『第25回NHK紅白歌合戦』は、紅組のトリが、島倉千代子の『襟裳岬』、白組のトリが森進一の『襟裳岬』という快挙になった。当初は“襟裳の春は何もない春です”に、えりも町の町民などから反発もあったらしいが、このうたのヒットで襟裳岬を訪れる人が急増し、北海道の旅ブームになったという。
歌:森進一
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由のわからないことで 悩んでいるうち
老いぼれてしまうから
黙りとおした 歳月を
ひろい集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です
君は二杯めだよね コーヒーカップに
角砂糖をひとつだったね
捨てて来てしまった わずらわしさだけを
くるくるかきまわして
通りすぎた 夏の匂い
想い出して 懐かしいね
襟裳の春は 何もない春です
日々の暮らしはいやでも やってくるけど
静かに笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
飼い馴らしすぎたので
身構えながら 話すなんて
ああ おくびょう なんだよね
襟裳の春は 何もない春です
寒い友だちが 訪ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ
(写真:襟裳岬)
「十勝の活性化を考える会」会員
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