先日、「北海道新聞」令和元年6月19日付け夕刊『今日の話題』欄に、以下の記事が載っていた。
「人には生きる力があります。」 杉本明さん(65)は確信している。自殺を防ぐ「北海道いのちの電話」の事務局長。 悩みに耳を傾ける相談員と、23年間を共にしてきた実感だ。 通話が長い時には数時間。理解し共感しようと話を聞くうちに、相談者は自信を省み始めるという。
そして、「どうしてこんな話に付き合ってくれるんですか」と悩みを客観視できるように。 「また電話します」と切る時には声の調子も明るくなる。そんな、「力」を取り戻す間面に相談員は立ち会う。相談員は、指導のようなことはしない、「そうなんですね」と肯定的に受け止め、「もう少し聞かせてくれませんか」と話を深める。
気がかりなのは近年、自殺を示唆する電話が増えたこと。昨年は13%だった。それに伴い平均通話時間は、数年前と比べて10分延び、約40分となった。相談内容は、孤独と病気、障害に関するものが多い。家族と暮らしていても、その存在が感じられない電話も目立つそうだ。
187人の相談員が365日24時間体制で相談を受ける。昨年は、1万4556件。それでも、かかってくる電話の5%にしか応じられていない。だから、杉本さんは中学、高校や地域に出掛けて講演し、周りの人の悩みを聞ける人になってほしいと訴える。
「専門的な難しいことではありません。困っている人の思いを受け止めてあげて。」
気軽にぐちをこぼし合える社会であれば、きっと、もっと生きやすくなる。
十勝の活性化を考える時、生きやすい社会をつくることがまず大切であると思う。そのために自分に何ができるかを、ご一緒に考えませんか・・・・・。
「十勝の活性化を考える会」会長
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