先日読んだ本、「巧みな質問ができる人できない人」には、次のように書かれていた。
『つい口を出したくなるのをこらえてじっと聞け。「賢者は聞き、愚者は語る」というイスラエル王ソロモンの言葉を持ち出すまでもないが、まさに聞き上手の人ほど賢い。
ところが、頭のいいようで愚かな人間は、会議をまるで自分のワンマンショーと錯覚しているのか、周囲の意見を吸い上げない。そして、最初から終わりまでしゃべり続けるのである。逆に愚かなようでいて賢い人間は、周囲のいい分をじっくり聞き、そして判断する。それが上手な人間関係の築き方なのである。上に立てば立つほど聞き上手でなければならないと思う。 (中略)
~松下幸之助のこと~
「ああしろ、こうしろと自分から結論を出さず、何回も根気よく質問を繰り返し、担当者たちに徹底的に考えさせる。そして、ひとつ結論が出ると、それまでの労をねぎらう。あれほどまわりの人に感謝をした人はいない。けれども何事にも満足しなかった人もいない。最初の頃は自分ですべてを決めて、部下に命令するというのが普通だったようです。
創業オーナーなのですから、当たり前といえば当たり前です。相談役になられてからは、責任の発生するような命令は一切せず、すべて部下に考えさせるようにされていたようです。かなりの努力が必要だったのではないでしょうか。つい、口を出したくなるものだからです」。 そのときのシーンが目に浮かぶようだ。』
※自分のことを言われているようで、何かの参考になれば幸いです。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 松下幸之助
パナソニック(旧社名:松下電気器具製作所、松下電器製作所、松下電器産業)を一代で築き上げた経営者である。異名は「経営の神様」。
その他、PHP研究所を設立して倫理教育や出版活動に乗り出した。さらに晩年は松下政経塾を立ち上げ、政治家の育成にも意を注いだ。
PHP研究所
株式会社PHP研究所は、パナソニック株式会社の創業者である松下幸之助によって創設され、出版事業を主体に行っている出版社。2010年10月1日、政策シンクタンクを標榜する株式会社PHP総合研究所を吸収合併した[1]。)。
「PHP」とは、「Peace and Happiness through Prosperity」の頭文字をとった語で、「物心両面の繁栄により、平和と幸福を実現していく」という松下幸之助の願いのもと、1946年(昭和21年)11月に創設された。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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