縄文人の人口減少

 

令和元年8月22日付け北海道新聞夕刊「今日の話題」欄に、興味深い記事が載っていたので紹介したい。

『日本人の人口減少は、昨年1年間で43万人減った。減少幅は半世紀前の調査開始以来、最大だ。総務省が先月発表した人口動態調査である。いまさら驚きは、少ないかもしれない。

しかし、縄文時代末期にも日本は人口減少を経験し、その後「Ⅴ字回復」したとなれば話は違ってくる。約3,200年前から2千年前にかけて20万人に達していた日本の人口は3分の1まで激減したという。東大の研究チームが先ごろ英科学誌に発表した。現代日本人男性のＤＮＡ解析に基づく推計だ。原因は、世界的な寒冷化により、食べ物の調達が難しくなったためだと見られる。

ところが、直後に人口は10倍以上に急増した。弥生時代になって、稲作技術が朝鮮半島から伝わり、食料供給が安定したためだ、とチームは分析している。

稲作の伝来ルートには諸説があるが、朝鮮半島との交易や人の往来が日本の歴史に大きな役割を果たしてきたことは言うまでもない。　（中略）

交流史は長くても、指導者が未熟だと民間までぎくしゃくしてしまうのは残念だ。古人に付き合い方を見習いたい。』

 

ところで私は、5月14付けブログに「日本人の起源」と題して、この朝鮮半島から来た縄文人や弥生人のことを書いた。縄文人は日本人としての始まりであり、あとから来た弥生人との混血を繰り返しながら北方と南方に分かれたという。北方は「エミシ族（アイヌ）」であり、南方は「琉球民族」と言われている。

 

「十勝の活性化を考える会」会員

 

注）　琉球民族

琉球民族とは、かつて独立国家であった琉球王国（琉球國）の領域に相当する沖縄県の沖縄諸島と先島諸島、鹿児島県奄美群島に住む人々の言語、生活習慣、歴史的経緯から、独自の一民族であると定義した場合、それを指していう。それと同一の言語・文化・習慣を共有する「いわゆる本土日本人」を大和民族とし、琉球民族と大和民族を合わせて日本民族とする。

（出典：『ウィキペディア（Wikipedia）』より抜粋）

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