学者とは、経済学に対して経済学者、物理学に対して物理学者、言語学に対して言語学者と言われるように、学問ごとに存在する。評論家とは、評論や批評を仕事として金銭を受け取っている人のことをいう。
またスポーツでは、評論家と解説者の区別は曖昧であるが、スポーツ解説者にはマラソン選手だった増田明美氏やプロ野球解説者の岩本勉氏(元日本ハムプロ野球選手)などがいるが、評論家とは言わない。
評論家は、ある特定の分野だけを評論活動の対象としている人が多く、評論家の種類もたくさんあり、例えば以下のとおり。
経済評論家、政治評論家、映画評論家、音楽評論家、文芸評論家、軍事評論家、芸能評論家、競馬評論家、建築評論家、美術評論家、航空評論家など 多数あり
自分が自ら動かないで他人の行為をあれこれいう傍観的な人を、皮肉めいて”
評論家”と呼ぶ場合がある。三年前、十勝にある上士幌町主催の「かみしほろ塾」で、元東大総長の小宮山宏氏が、「考えただけではいけない、行動で示すべきだ」と語っていたが、そのとおりだと思う。
私は行動して(経験)はじめて分かることが多いと思う。だから、三現主義を大切にしているが、これは小宮山宏氏が言っていることと同じように思われる。
学者には、自分が関わる狭い専門分野と関係があることにのみ、興味を示さない“専門バカ”と言われる人が少なからずいる。
また、職人とは自ら身につけた熟練した技術によって、手作業で物を作り出すことを職業とする人のことで、この職人の持っている性格を職人気質という。一見偏屈に見えたり頑固に見えたりするが、誠実で自分の仕事に誇りを持ち、気に入ったら損得を考えない性格の持ち主で、どこか学者に似ている。
職人が作った宇宙ロケットの部品があるが、機械で作った物より精度が取れているというから神業的である。人工知能(AI)で行なう囲碁や将棋は、一度覚えたら間違いがなく人間よりも強いといわれるが、間違った方が人間らしくて良いと思う。
衆議院議員の鈴木宗男氏は、一時、「疑惑の総合デパート」と言われた時もあるが、政界では「地頭がいい」と言われるそうである。この地頭とは、大学などでの教育で与えられたものでない本来の頭のよさで、知識の多寡でなく、論理的思考力やコミュニケーション能力などをいう。
この地頭がいい知人が、差別について次のようにいっている。
『差別とは、人に差をつけ、自分とは別の存在(グループ)として一種の排除をすることではと思います。人間には能力や外見等合理的或いは非合理的な様々な違い(差)があることは否定できません。大切なことは、その事実を認めたうえで、その「差」によって人を排除しないことです』と。
なお、山中伸弥京都大学教授や鈴木宗男議員はフルマラソンを走るので、頭脳明晰の人や地頭のいい人は、体力もあるのだろう。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 小宮山宏
小宮山 宏 (1944年12月15日━ )は、日本の工学者。三菱総合研究所理事長、第28代東京大学総長。
工学博士(東京大学、1972年)。専門は、化学システム工学、機能性材料工学、地球環境工学、CVD反応工学、知識の構造化など。CVDによる薄膜・超微粒子形成プロセス、地球温暖化問題対策技術などを研究している。
また、総長就任以来、「東京大学アクション・プラン」を公表して改革を進め、現代のリベラル・アーツの構築、学術統合化などを進めた。総長退任後は三菱総合研究所に新設された理事長職に就任。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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