先日、「道新」令和元年5月15日付け卓上四季に、以下の記事が載っていた。
『作家の村上春樹さんは幼い頃、戦争中に父の所属する部隊が、中国で捕虜を処刑したことがあると父から打ち明けられたそうだ。残忍な光景は自分の心に強烈に焼き付き、部分的に継承することになったと振り返る。さらに語る。「不快な、目を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなくてはならない。もしそうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるのだろう?」
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」という言葉もある。
村上さんのように歴史に学ぼうとしないなら、やはり愚者と言わざるを得まい。北方領土について「(戦争をしないと)取り返せない」などと発言したのは、日本維新の会の丸山穂高衆議院議員だ。 (中略)
作家の保坂正康さんは常々、「戦争が政治の失敗の結果であることが自省されていない」と指摘してきた。戦争をしなければ島を取り返せないとするなら、それは政治家の無能さを裏付けることにほかならないと、本人は気付かぬらしい。丸山氏は謝罪したが、結局、党から除名された。日本は「戦争をしない」と誓った国である。国会議員の資質が問われる。』
「十勝の活性化を考える会」の目的のひとつは、十勝の歴史を学ぶことである。歴史から学ぶことは、自分の経験から学ぶよりも難しい。他人の経験(歴史)を自分のものとして、考えることができないためだ。自分の経験からもなかなか学べないのだから、他人の経験から意味のある学びを得ることは、かなりむずかしいのだ。
私は十勝に生まれ育ったが、十勝の歴史を知らないことばかりである。この会をとおして少しずつ十勝の歴史を学んでいこうと思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員
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