十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

良い文章

2021-08-15 05:00:00 | 投稿

先日、「やさしい文章教室」と題した講演を聞いてきた。講師は、二年前まで私が通っていたエッセーサークルの先生で、“良い文章を書くために大切なことは、起承転結と体験・気づき・普遍性だという。

起承転結は当然であるが、体験は事実に基づいて文章を書くので説得力がある。気づきは、様々な経験や思考により高まるので感受性が高いことが求められよう。普遍性については、読者の心を揺さぶり説得力を持たせるためには当然だろう。

先日、地元新聞の「ポロシリ」欄に先生が投稿していた。投稿文には、昭和45年に閉山した“雄別炭鉱”のことが書かれていた。昭和30年代の釧路には30個以上の炭鉱があったそうであるが、12年前に閉山した雄別炭鉱の跡地を見にいって驚いた。脚注のとおりゴーストタウン化し、言葉では言い表せない状態であったのだ。

日本の近代化産業遺産群に雄別炭鉱が選ばれているとは言うものの、先生が書いた投稿文は雄別炭鉱の跡地を見にいった人でなければ分からないものであった。今から50年前、1万5千人が住んでいた炭鉱町とは思えず、“百聞は一見に如かず”とはこのようなことを言うのだろう。

また、“文は人なり”だという。文を読めば、その人の人となりや人生観などが垣間見えてくる。ましてや、稚拙な文章や誤字を書くと笑われるので苦労するが、身から出た錆であるので仕方ないと思っている。

「十勝の活性化を考える会」会員T

注) 雄別炭鉱

雄別炭礦株式会社は、大正から昭和にかけて北海道に存在した炭鉱経営会社である。釧路市(旧阿寒町)の雄別炭鉱の採炭と自社鉄道による

運炭を主体に、釧路炭田の尺別炭鉱及び浦幌炭鉱、上茶路炭鉱の外、空知炭田の茂尻炭鉱を経営した。

1919年大正8年)設立。1960年代エネルギー転換政策エネルギー革命)により各炭鉱の採算が悪化して行く中、採炭坑区を絞り、最新の設備を投入するなど、いわゆるスクラップ・アンド・ビルドを行って会社再建を図っていた矢先、シールド採炭法などの最先端の技術を導入した茂尻炭鉱で大規模なガス爆発事故が発生し、事故対応によって急速に資金繰りが悪化したため、全炭鉱を閉山して1970年昭和45年)に会社を解散した。


北海道 十勝の深掘り 道の駅ピア21しほろ

2021-08-14 05:00:00 | 投稿

北海道 十勝の深掘り

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります


道の駅ピア21しほろ

豊かな自然に恵まれた士幌町。市街地からほど近い場所に「道の駅ピア21しほろ」は位置しています。辺りは畑に囲まれており、農業を身近に感じられる場所となっています。

「しほろ牛肉」を堪能できる食堂をはじめ、カフェでは、町特産であるジャガイモを使った「士幌スタイルフライドポテト」やこだわりの「珈琲」、ショップでは、近隣の農家さんと連携し「農家のおすそわけ野菜市」など、士幌町らしい食が充実しています。

 

【公式】道の駅 ピア21しほろ

 

【公式】道の駅 ピア21しほろ

 

 

 

 

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“この国の「公共」はどこへゆく“の本

2021-08-13 05:00:00 | 投稿

先日、三人の対談集である“この国の「公共」はどこへゆく”の本を読んだ。対談者のうち二人は、文部科学省 キャリア官僚 寺脇研氏と前川喜平氏で、あとの一人は、城南信用金庫理事長であった吉原毅氏 であった。この本には、「公共」のことが書かれており、その抜粋は次のとおりである。

『 オウム真理教事件の時もそうでしたが、社会に重要な出来事をやり過ごすだけの人々ばかりでした。社会の動きに無関心でいる人々がすごく多くなった気がします。

かつては、社会や政治について考えようという姿勢は多くの人々にあったのではないでしょうか。街を守る、国をどうする、という庶民層が考えていて、行動して、自分たちと考えの違う活動家の学生たちとも対話しようじゃないかという姿勢があった。当時は社会が若かった。戦後の、国土再建という時代のテーマの中で多くの人々は生き、同じ国民としての連帯、繋がりがあった。そういうことは、今はない。

つまり自分たちの生存を支える「公」について考えていたということですね。自分たちが生きる日々のあり方に「公」が直結する可能性があった。そして貧富の格差はよくない。教育格差はいけない、戦争はよくない、平和は大事だとか、そうした価値観を持って議論し、行動していたと思います』と。

この「公共」について、憲法12条には次のように書かれている。

第十二条

この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

 

私たちは、生まれながらにして持っているのが基本的人権であり、不断の努力によってこれを保持しなければならないとされている。他人の人権を奪ってまで、自分の人権が保障されても良いのだろうか。人権と人権を調整するのが「公共の福祉」であり、全ての人権には公共の福祉による他人の人権への配慮が必要である。個人の自由と権利は大切であるが、「公共」の立場からどのように考えていけば良いかが、今後の課題となろう。

公共交通のことを例にすると、わずかな人しか利用しなくなった場合、その交通機関を経営している民間会社では、補助金が出なければ金繰りに行き詰まり撤退するだろう。しかし、切り捨てではなく公共の福祉の面から、バスや乗り合いタクシーなどの代替手段に変わっていっているのが実情である。現在の課題である新型コロナの早い収束をするには 、“公共の福祉”という面からも考える必要があろう。

公共経済を主張したのは、アメリカの経済学者 ガルブレイス氏である。日本は貧しい国になってしまったので、道路・水道などの「公共施設」を今後、いかに維持していくかも問題になる。市場経済に任せれば資源の有効活用が図られるというが、資本主義は利潤を追求するので、格差拡大につながっている。世界のコロナワクチン接種についても、同じことが言えるのではないだろうか。

ある仏教学者が、「私たちは、利他的であることによって全員が利益を得ることができる。それがコロナ危機の教訓の一つなのだ」と言っていた。利他とは、自己の利益のためでなく、他の人々の救済のために尽くすことをいう仏教用語で、新型コロナ禍を早く収束させるためには、考えさせられる言葉である。

対談集では、自分さえよければ”という自己中心主義のことが書かれていた。自分の利益のためだけに頑張って、勝ち残った者だけが成功者であるという行動原理を前提としている。資本主義は、市場原理に任せておけば、良いものを安い値段で作ったものが勝ち、結果として全員におこぼれが得られるとする。だが実際には「神の見えざる手」は働かず行き過ぎも露呈し、一部の人間にしかおこぼれは回らず、格差は拡大しているのが現実だろう。

新型コロナ禍により格差が拡大する中で、資本主義の限界などを指摘したカール・マルクスが,最近あらためて脚光を浴び、学園闘争と無関係な若い世代が新たな生き方の指針として魅力を感じているらしく、マルクス主義の関係書物が売れている。

世界には、アメリカに象徴される資本主義や中国やロシアなどに象徴される共産主義があるが、50100年も経つとお互いが良いところを取り入れているらしい。現に、資本主義国では福祉に、共産主義国では市場経済に注力し始めている。この2年間あまりコロナに振り回されているが、ワクチン接種により遠くない時期に事態は収まり、スポーツの祭典である東京五輪も、無観客で開催されようとしている。

ただ、この地球環境を破壊してきたのは「人間」だけであり、国々の対立ではなく「共生社会」「公共の福祉」「人類のありよう」の見直しを期待している。新型コロナ禍は、世界中に様々な影響がでるのは必至で、これを機に多くの価値観が変わるかもしれない。 

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北海道 十勝の深掘り 足寄動物化石博物館

2021-08-12 05:00:00 | 投稿

北海道 十勝の深掘り

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


足寄動物化石博物館

足寄動物化石博物館は足寄で出土した多くの化石を収集しています。絶滅した海洋哺乳類や、様々な種のクジラの骨格標本 などが展示されています。館内では「ミニ発掘」などの体験メニューがあり、子どもから大人まで、家族で楽しく学べる魅力的な博物館です。

足寄動物化石博物館(フォストリーあしょろ)

北海道足寄町公式ホームページの「足寄動物化石博物館(フォストリーあしょろ)」です。

北海道足寄町公式ホームページ

 

http://www.museum.ashoro.hokkaido.jp/

 

 

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背水の陣

2021-08-11 05:00:00 | 投稿

 

背水の陣」という言葉がある。今まさに日本は、背水の陣ではないだろうか。なぜなら、新型コロナで世の中が振り回されているからである。

背水の陣とは一歩もひけないような絶体絶命の状況の中で、全力を尽くすことのたとえである。「決死でものごとにチャレンジしなければ負けてしまう」という状況であるので、今の状況に当てはまるのではないだろうか。そのコロナ対応で、お隣の台湾に注目している。

その理由は、新型コロナが発生した時からいち早くロックダウンし、封じ込めた実績があるからだ。今の台湾の状況は、日本の参考になるかもしれない。朝令暮改の現政権のように対応が変わると困るが、間違っていれば軌道修正すれば良いのである。台湾では短期間にソフトを開発し、コロナの封じ込めに成功したらしい。

日本は、台湾の成功例を参考にしてほしい。あるいは、コロナワクチン接種の成功例を世界に示すことである。日本は一致団結しやすい国民だと思うが、テレビニュースなどを見ていると、そのように感じない部分もあるようだ。東日本大震災の時、コンビニに盗みに入らなかった日本人を見て、外国人には奇妙に映ったようだが、日本人には教育がいき届いており、道徳観が高いのである。

台湾には、6年前の2015年に観光旅行で行った。3泊4日の朝食付きの格安旅行で、お土産代を除いて旅行代金は5万円弱であった。台湾の人口は、日本の1/5の2400万人で、面積はほぼ九州と同じ。富士山よりも高い3,952mの新高山(ニイタカ山)や故宮、蒋介石記念館などがあるために、中国などからの観光客も多い。台湾と言えば、パソコンやスマホに欠かせない半導体産業が支えているが、5年前は需要が盛り上がらず不振であった。

しかし、新型コロナ禍でパソコン・スマホなどの巣ごもり需要の復活や日本にある大手半導体工場の火災事故で需給がひっ迫、2020年の台湾のGDP成長率は前年比3%増を記録し、約30年ぶりに中国を上回って活況を呈しているらしい。半導体産業は、自動車産業と同じですそ野が広く、早期に新型コロナウイルスの撲滅に成功して、景気が急回復しているのである。

友人によると、産業のコメと言われる半導体の心臓部の一部は、いまでも日本の会社が独占しているそうである。ただ、同様のことは程度の差こそあるものの他国にも言える話で、半導体産業は世界各国が協働して一つの分野を作っているということらしい。

台湾と言えば地震の多い国で、1999年に発生した大地震では、2,415人が死亡している。その地震の際、どの国よりも早く救援隊を送ったのが、当時の小池百合子防衛大臣。それを恩義に思ったのか、東日本大震災の時、世界中で一番多く義援金を出してくれたのが台湾国民である。

最近は、 有能な人材がホンコンから台湾に戻ってきているようで、その原因は、一国二制度を定めているルールを中国側が一方的に違反し、中国離れが進行しているからである。なお、太平洋戦争の開戦を指示した暗号電報は、日本の富士山よりも高い台湾にある山、ニイタカヤマニノボレ 一二〇八で、米国への最後通告前の時間の真珠湾攻撃により始まった。太平洋戦争は、いわゆる「だまし討ち」で始まったのであるが、それにもかかわらずアメリカは、敗戦国の日本に「民主主義」という宝物をくれたのである。

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