茨城県南部、つくば市の並木地区。
産業総合研究所(産総研)や公務員宿舎として開発された区画。
この辺りは昔から大角豆(ささぎ)と呼ばれている。
そこに筑波研究学園都市開発エリアに「並木」という町名を大角豆の一部にかぶせた。
「並木」という陳腐な名前はいかにもデベロッパーがつかいそう。
そのため、並木○○丁目〇-〇の周辺を大角豆○○〇番地が囲っている。
大角豆天満宮は大きな農家がたち並ぶ集落の一角にある。
正月にはお灯明も点けられ大事にされているもよう。
しかし、この地には昔、西光院という寺があったそう。
でもご多分にもれず歴史にもまれ、最後には廃仏毀釈で荒れたという。
平成になって、散逸した墓標を集め、黒御影の立派な石碑と墓標供養が作られた。
先週の日待塔もそうであるが、新しい住民には伝わってこない集落の人々の強い絆がうかがわれる。
(これを作る費用は相当と思われ、この出費も絆になるのだろう)
そんな集落にも最近数戸単位の新しい分譲地が切り売りされ、雰囲気の違う家が建ってモザイクになりつつある。
新しい人たちとはお互いあまり干渉しないらしい。
歴史や住民のつながりはこの辺りでふたたび途切れてしまうのだろうか。
そして数百年後、誰かがこの石碑を発掘する日が来るのだろうか。
ではまた、ぶらり。
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