「スランプの窯出し 成功編」に続いて、今日は、失敗編です。
誰にも知られずに、そっとしまって置きたい気持ちで一杯ですが、自分への戒めとして、披露します。
先ずは、深いスランプから。
どこが失敗なのかって
これだけ見ていてもわかりませんが、この作品に使った型は、これです。
フューズ後の元のガラスは、この型の外まではみだす大きさだったので、こんなに縮んでしまうなんて、がっかり・・・。
この型は、以前にも使った事があるので、大丈夫だと思っていたのですが、温度が高すぎたのでしょうか。
それとも、前の時より、フュージング後のガラスが、一回り小さかったからなのか・・・。
もしや、以前はブルズアイで、今回はモレッティだったからか・・・。
これを一体何に使うべきか、毎日眺めては、ため息ばかりです。
次は、これ。
えっ 別に失敗じゃないみたいだけど・・・。
実は、ヒビが入っているんです。
こういう状態でスランプしたんですが、
丁度ガラスの曲がり角にピリッとヒビが・・・。
綺麗なのになぁ・・・。
型に使ったものは、磁器に離型材を塗ったものです。
とりあえず、ヒビの部分をボンドで補強してみましたが、ヒビが伸びてきそうなので、これも眺めるだけの存在に・・・。
最後に一番悲惨なのが、これです。
一見、良い感じに見えますが、実は、完全に割れてしまっています。
かけらをつなぎ合わせて、ボンドでくっつけたんです。
大きく割れた所は、くっついていますが、かけらが粉々になって、付けようが無くて、小さな穴が出来ている箇所もあります。
うまく行ってたら、なかなか可愛い感じだったのに、残念。
これは、こんなに状態でスランプしました。
陶器に離型材を塗って、型として使いました。
型の陶器は、無残にも粉々に割れてしまいました。
結論として、陶器や磁器を凸状に使ってスランプするのは、無理という事でしょう。
最初、耐火石膏で試した方が良いかなぁ・・・という思いが、脳裏をよぎったのですが、お手軽に適当な器を使ってしまった報いのようです。
それと、ガラスの形が、フレアースカートの様になるのでは、と想像していたので、こんなにぴったりと型に貼り着くとは思わなったもので・・・。
この3つの作品は、これからの良い教訓となる事でしょう。
まあ、作家となると、こんなバカな実験はしないんでしょうけど・・・。
好奇心旺盛な、「永遠の趣味人」の実験は、まだまだ続きます。