11月23日(水)
左足腿(もも)が、つってしまったトンサンはどうしたか?
大根畑を眺めながら『頑張らない・あきらめない。まだ時間はあるし』と思っていた。
15分くらい休憩していると歩けるようになったので、そろそろとメリダを押して坂を上って行った。
ここは丘の一番上だ。ソレイユの丘はここか?
ただの眺めの良い丘だが「ソレイユの丘」とはここのことか?
「三浦イチ」の時にもらった「よこすか観光マップ」を見てみる。
『ありゃ、「すかなごっそ」を通り越してきたではないか。どこで見落としたんだろう?』
ソレイユの丘はもう少し先にあるようだ。
戻らずにソレイユの丘に寄ってから海に出て、ぐるっと回って国道134号のすかなごっその手前に出よう。
ここが「ソレイユの丘」だった。結構車が駐車している。
入園ゲート 入園は無料だ。
園内は小さい子供連れでにぎわっていた。
黄花コスモスがまだ咲いていた。
大根など野菜も植えられていた。
ここのベンチに座って『午後1時なのに影が長い、やはり冬だなぁ。城ヶ島はどうしようか?』と考えていた。
まず目的は「すかなごっそ」でスタンプをもらうことだ。海に出よう。
左足の腿(もも)をさすりながら歩く。
自転車は楽でいい。下り坂はただ乗っていればいいから。
海に出たら何人かのローディ達がいた。このへんの店で食事するのかな。
小さな漁港が3つ続いてあった。
ぐるっと回って国道134号に出た。
何だここにあったじゃないか。こんな大きな「すかなごっそ」をなぜ見落としたんだ。
「すかなごっそ」ではスタンプだけもらい、三崎まで行って食事することにした。
途中の坂は最低速ギヤにして何度かしのぎ、歩くより少し早いくらいのスピードで進んだ。
「うらり」に来た。ここは初めてだ。
ダワさんから調査報告を依頼されていた渡し船の看板があった。
「料金 大人200円」とは書いてあるが自転車を載せてくれるかどうかは書いてない。
岸壁には水中観光船「にじいろさかな号」(写真には写っていないが)やレジャーボート、漁船などが停泊していた。
右の海の向こうに見えるのが城ヶ島だ。
しばらくゆっくりしていると船が近づいてきた。渡し船「白秋」だ。
船頭さんに聞くと「自転車も乗れる。料金は無料」とのこと。
大人料金200円を払って載せてもらった。
岸壁にいる人にシャッターを切ってもらったが、近すぎてメリダがほとんど写っていない。
小さい子と一緒に船に乗っていたお母さんが「写しましょうか?」と申し出てくれた。
お礼を言って写してもらう。船頭さんはメリダを細い紐で船の手すりにくくりつけた。(矢印)
城ヶ島に上陸した。
橋を渡ってくると上陸したという実感がわかないが、船で来るとまさしく上陸したという感じ。
そこの旗にあるように「白秋」は天ぷら油(廃油)で運航されている。
「うらり」のサイトを見ると
※5月~9月間の毎日曜日は「みうら漁協」による渡船運航のため、「白秋号」での運航はお休みいたします。
ということでいつも運航しているのではないようだ。
もう2時半だ。お昼はまだ食べていない。おなかがすいた。
「三浦イチ」の時に城ヶ島で食べた1200円のまぐろ丼はちょっとがっかり。
その店だけではわからないので、今日は自転車乗りのブログに良く出てくる「しぶき亭」でまぐろ丼を食べてみよう。
サービスで「つきだし?」を出してくれた。揚げたてでカラッとしていておいしい。
まぐろ丼1000円 岩海苔(いわのり)とたくわん、マグロの乾製品、わかめの味噌汁
なかなかおいしかった。店の人も親切だった。
3時近くなのに、あとからお客がどんどん入ってきて、店の中はいっぱいになった。
自転車ラックにロードバイクが2台止めてあったが、食事が終わって出て行ったようだ。
ここの店の人(写真に写っているおじさん)に聞いたら、この自転車ラックは自転車屋さんたちがここへ置かせてくれと言って、置いていったものだという。
なるほど。便利になったらまたロードバイクも売れる。
3時。さぁ今から帰ろう。
夕方はにわか雨があるかもしれないと言っていた。まぁ、にわか雨なら。
城ヶ島大橋を通って帰る。
城ヶ島大橋にある「島の娘」像のところから宮川公園の風力発電機が見える。
左足の腿(もも)はまだ痛い。でも坂が無ければ大丈夫だ。
しばらくは坂があるが、最低速のギヤで歩道をトロトロ走ろう。
日が暮れるのが近づくとともに雲行きが怪しくなってきた。
いつもより暗くなるのが早い。
やはり城ヶ島は遠いなあ。
ようやく葉山の御用邸まで来たところでポツンポツンと雨が落ちてきた。
にわか雨なら平気だ。
つばの広いヘルメットをかぶっているし、眼鏡が濡れなければ。
ところが雨はいっこうにやむどころか、ますます大粒で本格的な雨になってきた。
三浦市内は車の渋滞で脇をトロトロ走っていたが、ここ由比ヶ浜あたりも大渋滞。
しかしすいていてもトンサンは腿(もも)の筋肉痛で早く走れない。
カッパはいらないだろうと持ってこなかったが、雨をはじくウインドブレーカーを着よう。
歩道が出てきたので歩道に入る。
ウインドブレーカーを着て休まず走る。
江の島はまだか。江の島に着いたら家へ電話しよう。
「三浦半島は嫌だけど、江の島なら迎えに行ってもいい」とおかあは言っていた。
やっと電話BOXを見つけ、道の向こう側に渡った。
ところがランプがついているのになぜかテレホンカードが使えず、10円玉で電話する。
留守電だ。いないらしい。とりあえず、江ノ島まで無事に帰ってきたことと、ゆっくり帰ることを留守電に入れる。
助けは呼べない。雨は本格的に強く降っているが、自力で帰るしかない。
国道134号の北側歩道を走って帰る。
この歩道は「浜須賀」の交差点で立体交差になり、車道を越えるために上へ上がる。
とその時「ガツーン」と止まった。
車輪がロックされた。
メリダは右側に傾き、あわててつっかけペダルベルトから足を引き抜き着地する。
かろうじて転倒は免れた。
何があったのか?
携帯しているLEDライトで後輪を照らしてみると
リヤディレーラーがずいぶんと内側に入っている。
ディレーラーのガイドプレートがスポークに当たって車輪がロックしたようだ。
なぜこんなことに???
ギヤは左ももが痛いので最低速にしている。
状況を覚えておいてディレーラーをつかんで外へ引っ張り出す。
とりあえず走れるようにはなった。
原因はわからないが、あまりスピードを出さずに歩道を走っていた。
みなさん この写真はなんだと思いますか。
歩道の石柱に気付くのが遅く、右ももをぶつけて倒れた時の写真です。
ガッツーン!!
「あー、なんだようー。こんなもの石で作るなよ。(*`ε´*)」
あっと気付いた時にはよけられず、ブレーキをかけられずにもろにぶつかって倒れた。
この石柱 反射材はあるのだが、夜歩道を走るのは危険だ。
唯一頼りにしていた右足の腿(もも)もダメージを受けてしまった。
なんであれが見えなかったんだろう?
ヘルメットの大きなひさしのおかげで眼鏡は濡れず、前は良く見える。
そうだ、ジェントスを外して付け直した時に下向きだったんだ。
もっと上向きになるようにして、ゆっくりと走りだす。
何しろここは公衆電話など無いし、あってもおかあは居ず留守電なのだ。
自力で帰るしかない。雨はまだやまない。
雨は平塚に着くまで降っていた。
平塚について家へ電話する。こんどはおかあが出た。帰ってきたようだ。
平塚まで戻ってきたことと、夕食は外で食べたほうがいいか聞いてみる。
外で食べてきてということなので、ラーメンを食べて帰る。
ラーメンで身体は温まったのだが、途中で寒くなって青い長そでシャツを切る。
やっと家に着いた。自力で帰ってきたぞ。
サイコンは途中でカウントしなくなり、114kmで止まったままだがこの距離以上に走っている。
今日はお風呂がとっても気持ち良かった。