トンサンの別荘

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「自転車はここを走る!」を読んで

2012年06月07日 12時25分44秒 | 自転車のルールとクイズ

6月7日(木) 雨

「自転車はここを走る!」を読んで、いっぱい「そうそう」と思うところがあった。
ここに本の内容を記して、トンサンの感想をくわえていこう。
そう、「著作権の侵害だ!」と言われないよう「宣伝してくれてありがとう!」と言われるように。


 
文 疋田智(ひきた さとし)、小林成基(しげき)、イラスト こやまけいこ   648円+税

うなづくところがいっぱい。自転車で車道を走っている人は共感するはず。




疋田さんは日本の自転車事情について「審判もプレイヤーもアナウンサーも観客もみんなルールを知らないのが現状だ」と言っている。
うん、確かに。
トンサンだってサイクリングを始める前には「自転車は車道を走る」ものとは思っていなかった。
遠出するようになって色々勉強し、ルールも学んだし、ルールを守ると危険と言うこともわかった。


2011年10月の終わり頃、交通事故の中で自転車の事故だけが減っていない、警察庁は事故を減らそうと「自転車は車道」徹底を打ち出した。



しかし一般の市民からは「車道なんて恐くて走れない。」との声が続出し、警察の姿勢がふらついてしまう。
でも事故が起きているのは歩道を走っている自転車の方がずっと多いと指摘している。

確かに今の車道はせまいし、駐車している車も多いし、走りにくい。
トンサンは車道を走ることが多いが、スピードを出さないときや、荷物が多い時、疲れた時などは歩道を走る。
両方を選んで走れる今の状態は割合気にいっている。
この本では「もっと車道を走りやすくし、自転車が車道を走れば事故は減る」と言っている。



車道を走りやすくするためにはヨーロッパのような法律と道路を整備すべき。




歩道を走れるのは「普通自転車」のみ。

後ろにトレーラーを引っ張ったり、車幅が60cmを越えるものは歩道は走れないのだ。





トンサンは左折専用レーンをどう横切って直進するか悩んでいる。
いや、横切るのは左折する車の方でトンサンは直進するのだが。
外国ではこの場合手前でクロスするようだ。
日本も自転車レーンをつけるなら、このようにしないといけないだろう。
ん、そもそも日本に、このような道路に自転車専用レーンができるはずが無い。とトンサンは思う。
文化の違いだな。・・・日本は自転車後進国だ。



みんなに指摘されている「自転車横断帯」の危険。
今後警察庁通達では撤去されていくようだ。
神奈川県ではどうだろう。自転車マークが薄くなっているところはそのままにされているが、積極的に消しているとも思えない。
疋田さんは「車道を走ってきた自転車は、ここを走るな」と言っている。
トンサンも同じように「こんな危険な法律は守ってはいけない」と言っている。



自転車は車用の信号と歩行者・自転車用の信号が違っていた場合、どちらに従うか?
疋田さんと小林さんで意見が違うので面白い。
どちらも正しいと感じる。内容はこの本を読んでみて。

トンサンの場合・・・車道を走っていて車用が青なら進む。歩道を走っていて歩行者・自転車用が青なら進む。




「Y字路を直進してみよう」

ここもさっきの左折専用レーンの直進と同じで、困る道だ。
レーンが1本なら車の来ないすき間をぬって直進できるが、2車線もあると車のすき間なんか無いだろう。
警察に聞くと「注意して直進」と言う意見と「いったん左折して横断歩道で横切り、右の道に復帰する」という意見に分かれたそうだ。
トンサンは国道134号の浜須賀交差点をまっすぐ走ろうとしたら、後ろから来た車にクラクションを鳴らされてケンカになったぞ!!

国道134号の浜須賀交差点  (写真はGoogle ストリートビューより)






「丁字路を右折してみよう」

色々な場面での「考えられること」が書いてあって面白い。




「高速道路の入口、どう走る?」

確かにここも困った道だ。厚木は車では便利だ。高速道路の入り口や出口がいっぱいあるから。
でも、ここを自転車で走る時は大変困る。
橋の無い川のように感じる。
高速道路の入り口はスピードを落とさなくても入れるようにカーブがゆるくなっている。
車はスピードを落とさずに走ってくる。
こんなところを直進できない。
この本には書いてないが、出口はもっと困る。


東名高速厚木ICを厚木の街の方へ降りる出口      自転車が黒矢印を進む  (写真はGoogle ストリートビューより)

高速のスピードに慣れた車は速いスピードで129号に進入する。
そこを自転車がフラフラと走っていたら、邪魔だし大変危険。
トンサンはこういうところは避けているが、ローディはどうしているのだろう?



「ハンドサインを曲がり終わるまでするなんてことは、誰にでもできるはずが無い」

トンサンは同じように「できもしないことを決めている法律だ」と法律の改正をことあるごとに言い続けている。
法律を守る対策としてトンサンはウインカーをつけているが。



逆走する自転車に対処する方法も疋田さんと小林さんでは違っている。
トンサンはいつもは疋田さんのようにしているが、小林さんのようにするのもいいな。
今度やってみよう。
それぞれの主張は本を読んで。



最後に123ページに疋田さんはこんなことを書いている。

政府とマスコミのダメさに無力感を感じているのはトンサンも同じだ。





トンサンが行っている病院の院長先生はロードバイクに乗っている。
トンサンが読んでいたこの本を見つけ「お、自転車の本ですね。買ったんですか?」
トンサン「いや、図書館に頼んで買ってもらいました。うなづくところがいっぱいあって、溜飲(りゅういん)が下がりますよ。借りて読んでみては?」
院長先生「いや、648円+税なら買いますよ。」

イラストレーターのこやまけいこさん 1冊売れそうだよ。 (*^ω^*)ポリポリ
    こぐまノート「自転車はここを走る!」