トンサンの別荘

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「それでも、自転車に乗りますか?」を読んで。

2012年06月12日 09時09分18秒 | 日記

6月11日(月) 曇り

「それでも、自転車に乗りますか?」を読んだ。

 



この本は著者や家族が自転車で加害者となる事故を起こしてしまったこと、その解決が大変だったこと。
海外を含めて、自転車とのかかわりを模索している時代であることを、体験から考察していることなどが書かれている。

著者は大学生時代「東日本学生サイクリング連盟理事長」をやった人だ。
今でも自転車通勤をしている。
だから自転車や、それを取り巻く環境についても詳しい。
自転車通勤にはかご付きの6段変速車を使っているが、疋田さんの推奨する自転車とも似ていて面白い。
まあ、トンサンも同じ考え方なのだが。

「自転車はどこを走ればいいのか」と言うことで、日本の道路事情の問題点を指摘している。
これは「自転車はここを走る!」の本と同様の内容だ。トンサンの「自転車のルールとクイズ」とも同じ。
自転車乗りはみんな同じ問題を指摘している。

「どんな時に自転車事故は起こるか」では、統計をもとに交差点での出会いがしら事故が最も多いと。
著者自身もそれだった。
みんな、交差点には気をつけよう。


賠償保険についても書いてある。
著者は事故を起こしたとき、傷害保険に「特約」をつけておいてよかったと言っている。
トンサンは以前、サイクリングのために年間6000円で対人賠償1億円の保険に入っていた。
が、保険金が高いのでもっと安い保険が無いかと色々調べた結果、自動車保険に「特約」があることを知った。
プラス年間1500円で、家族みんなが対人賠償無制限の保険に入れた。
サイクリングをする人で自動車保険に入っている人は、この「特約」がつけられるかどうか、保険会社に聞いてみるといいと思う。


「自転車にもオートバイのような方向指示機があったほうが良い」と言っているのは「自転車はここを走る!」の本と同じだ。
トンサンは曲がるときウインカーを点けているが、そもそも自転車にそんなものがあるとは思われていないので、周囲の車などは気がつかないことが多いと思う。
自転車にヘッドライトと同じように常備されれば周囲の認識も違ってくるだろう。 
今の技術(ハブダイナモとLED)を使えば、それほどコストもかからずに作れるのではないかと思う。


最後に、日本も含めて海外でも「自転車の活用」を模索していることが、体験談をもとに書かれている。
今やそういう時代になったのだ。
電気などのエネルギー、また食糧など資源を無駄にしないと言うのが世界の潮流だ。
そういう意味で、まさに自転車はこれからの乗りもの。
著者は、「おわりに」で言っている。

そして、「それでも乗りますか?」と問われて、今、世界の多くの国が、「それだからこそ自転車」と立ち上がりはじめていることを意識しつつ、一方で、日本特有の事情にも十分配慮しながら、今後の都市内の移動のありかたについて、真剣に向き合うときでもある。

「自転車は古くて新しい乗り物」なのだ。