2月4日(月) 曇り
自作した★ 光って知らせる振れ取り調整治具 ★を使ってみた。
タイヤの幅はリムより太いので、このままでは接触端子が入らない。
左側の接触端子は、ロック用の金具を流用して開くようにした。
リムにセットしたところ。
タイヤを回転させ、左側のリムにわずか当たる位置に治具を置く。
右側の接触端子を調整して(ネジを回して)、タイヤを回転させて所々で光る位置にセット。
振れ取り調整をする。ずいぶん簡単になった。
今まではブレーキシューを覗(のぞ)いてすきまを確認し、調整すべきスポークを指で追いながらタイヤを手前まで回転させ調整した。そして確認のためにまた回転し・・・
と言うとても面倒な作業だった。
LEDが光るのでクリアランスを覗いて確認することも無く、とても楽になった。
振れ取り調整後
タイヤを回転させると
ここまで調整するとLEDは右に左にチカチカ点灯し、完全に点かなくなる状態にはならない。
タイヤを横に動かすと
点灯するLEDは右になったり、左になったり
玉押し調整のガタ(遊び)の分で、タイヤは左右に振れるので、玉押し調整のガタをなくさない限り、精度の高い調整をしても無意味だ。
どうして自転車はこんな玉押し調整をする構造なのだろうか?
一般の機械のように、ガタの無いハウジングに入ったベアリングを使えば精度が上がるじゃないか。
トンサンは、自転車の機械としての一番遅れている部分が、この玉押し構造だと思っている。
だから100万円以上もするロードバイクも、外装変速機とか、この玉押し構造を見ると、古くさくてとても魅力を感じないのである。
さて、★ 光って知らせる振れ取り調整治具 ★は思いのほか大ヒットだった。
LEDが光って振れを知らせてくれるので、とてもわかりやすい。
LEDが光ったり、ブザーが鳴ったりして(電気的に)知らせる振れ取り台が無いなら、実用新案登録出願をしようかと調べた。
実用新案登録出願
出願料 14000円
第1年から第3年まで | 毎年 2,100円に1請求項につき | 100円を加えた額 |
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第4年から第6年まで | 毎年 6,100円に1請求項につき | 300円を加えた額 |
第7年から第10年まで | 毎年 18,100円に1請求項につき | 900円を加えた額 |
というわけで初年度20400円+もろもろで約4万円
これでは3年間しか有効ではないのでさらに3年継続させると+18600円
7年後から10年後まで継続させると+73300円がかかる。
そしてこれ以降は効力無し。
この実用新案を使いたいという会社が現れないと、かかった費用は無駄になる。
振れ取り台を作っているメーカーなんて少ないし、そもそも振れ取り台なんて使う人が少なくて売れる商品ではない。
LEDが光ったり、ブザーが鳴ったり、電気的に振れを知らせる振れ取り台の実用新案を取っても、出荷台数から考えると登録申請するのは無駄だろう。
いや、もしかしたら「登録しときゃ良かった! (≧ω≦)」なんてことになるのかも。
メーカーさん、このアイデアを使いたいときはトンサンに相談してね。