トンサンの別荘

初代iMacが壊れ、本宅「マック鈴木家へようこそ」が更新できなくなったので、2010年9月27日よりこちらで情報発信。

ICレコーダーと電源の修理

2013年12月17日 00時00分01秒 | 工作

12月15日(日) 晴れ

今日はピアノの忘年会。
(忘年会は男性4名女性17名だった。去年と同じ司会の人が上手で、とても楽しかった。)

で、それへ行く前に近所の人から「修理できないほどに壊れているか、見極めてほしい」と頼まれた電気製品二つを見てみよう。
ここから先の記事は15日と16日(晴れ)の記録。

1. ACアダプタ SONY  AC-ES3010K3      DC3V  1A     MADE IN CHINA
   壊れていないウォークマンに刺しても使えない。(電源入らず)

2. ICレコーダ SONY  TCM-IC100
     電源入らず。



それぞれ不具合があった。


ACアダプタ

コードをねじりながら出力確認。
先端のコネクター内部で断線していた。



コネクターを囲んでいる樹脂を切り取って調べた。
断線しているケーブルの方は表面が酸化して黒くなっていた。
片側は銅の色で光っていた。(樹脂を切り取る時に削ってしまったケーブルから被覆がむけてより線が見える)




酸化した寄り線の表面をサンドペーパーで磨く。




プラグのスリーブをラジペンでつかんでいたら、スリーブが抜けてきた。
あれが断線箇所だ。樹脂が取り囲んでいるので同じ場所にはんだ付けはできない。



樹脂の外に出るように、スリーブの回りにメッキ線を巻き、はんだ付けをしたら・・・
プラス-マイナス極を絶縁している黄色の樹脂が溶けて出てきてしまった。


こうなるともうお手上げ。
このプラグは使えない。

インターネットでこのACアダプターを探す。
が、ほとんど見つから無い。
あったのはYahooオークションで、SONY AC-ES3010K2中古品 DC3V 1A MADE IN Malaysia 800円より~ 終了日時17日のものだった。入札者は1人いる。

品番が少し違うが、スペックが同じだから使えるだろう。
プラグの形状は一緒と思える。
しかし、競り勝ったとしても送料、手数料で2000円近くかかるだろう。

「ハードオフ」で探してみよう。
ACアダプタは山のようにあった。10箱ぐらいを片っ端から探してみた。
電圧が違ってもいい、電流が違ってもいい、プラグだけ同じならコードを切ってつなげばいい。
でも、同じプラグのものは1個も見つからなかった。
こんなにたくさんあるのにみんなプラグ形状が違う。
電圧や電流が違ってもいい、プラグだけもっと統一できないものか。

それにしてもこのACアダプタのプラグは細いなぁ。こんなに細いものは見たことが無い。
と言うことでACアダプタは修理不能。



ICレコーダ

次は電源が入らなくなったICレコーダ。
このICレコーダは5年前位に買い、電池は入れっぱなしにしておいて(上の)ACアダプタで使っていたそうだ。
ACアダプタが使えなくなったので、電池を入れ替えようとして液漏れに気づいたそうだ。
で、新しい電池を入れても電源が入らないとのことだった。


液漏れ ⇒ 電池の端子の腐食  が連想されるので、その辺をまず見てみよう。


本体カバーを取り外し、ネジ4本を外し、フィルムジャンパーを引き抜いて本体側とふた側に分解する。




単4電池2本が入り、プラス極側のふたを閉める構造になっている。
マイナス極側はスプリングだが、錆びてはいない。
こちら側が怪しい。




電池のプラス極が黒矢印に当たる。赤矢印の円筒型のヒンジを通してヒンジ押さえの金属パーツに電気が伝わり、黄色矢印のはんだ付けでプリント基板につながる構造になっている。




ふたの樹脂を端子から引き抜く。茶色っぽく見えるが、汚れているだけで錆(さ)びてはいない。


はんだ付けを外し、ネジを外して端子とヒンジ抑えの金具を取り外す。


ヒンジ部分がこんなに腐食していた。これでは導通しなくなる。


カッターナイフとサンドペーパーできれいに磨き、潤滑材を吹き付けた。

元通り組み立ててみると・・・


電源が入った。カセットテープの再生も、ICレコーダの録音再生もOK。



ACアダプタは復活しなかったが、充電器と充電電池を買って使えば良いだろう。


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我が家の外玄関に使っていた蛍光ランプが点かなくなった。
ずいぶん長い間使っている電球型蛍光灯だ。
蛍光管が黒ずんできている。もう寿命だ。
蛍光管の寿命が来たからと言って、回路全部を捨ててしまうのはもったいない。
ついでに分解してみよう。



こんなにいろんな部品が使われている。この中で劣化するとしたら電界コンデンサくらいだ。

電界コンデンサもふくれていないのでこのまま使えそうだ。
一緒に捨てるのはおしい。
なぜサークル管や直管のように、蛍光管のみを交換するようにはしないのだろうか?



なつかしいナショナル製品だ。




3本の蛍光灯が付いていると思っていたら、全部がつながっていて、1本の蛍光灯をつけているのと同じ4本のリードでつながれていた。

ネットを調べると、この基板を使って直管蛍光灯をつけている人が何人かいる。
とっておけば何かに使えるかな。