勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

ピンク・フロイド 「原子心母」

2010-12-03 23:45:57 | 音楽
70年発表のピンク・フロイドの出世作。
このアルバム発表後、フロイドは世界的な大ヒットアルバムを連発して、70年代において最もアルバム・セールス力のあるバンドへと成長することになる。
ここ日本においては、このアルバム発売時のLPの帯に「ピンク・フロイドの道はプログレッシブ・ロックの道なり」という文言が書かれていて、おそらくこれが「プログレッシブ・ロック」なる言葉が使われたはじめであり、そういう意味では、このアルバムが「プログレッシブ・ロック」の出発点であるといえる。

LPのA面全てを費やしたタイトル曲が、やたらと有名であり、発表当時は、「ロックとクラシック」の融合として高い評価を受けたのであるが、今になって聴いてみると、「クラシックとの融合」というより映画音楽っぽい感じで、個人的にはけっこう好きなのだが、正直、退屈な感じがると思う。
B面には、メンバーそれぞれのソロ作と実験的な曲が収められているのであるが、興味深いのは、一番音楽的に面白い曲になっているのは、この後の音楽的な中心人物であるギルモアのそれではなく、後に音楽的な貢献度が低いと解雇されることになるリチャード・ライトの作品であるということである。
つまり、少なくともこの時期のフロイドの中では、一番音楽的に高い水準を保っていたのは、リチャード・ライトであったわけであり、その彼が、なぜに、この後、音楽的な貢献度が低いという理由で解雇されるようになるのかを考えれば、非常に興味深い。

ちなみに、私は、大昔にバイト先で、BGMにこのアルバムをかけていたとき、バイト先の先輩に、眠くなるから音楽を変えろ!、と怒られた記憶がある。

大荒れの天気

2010-12-03 23:20:33 | 社会
今日は、各地で強風が吹き、全国的に大荒れの天気だったようだ。
幸い、日中は屋内にいれる仕事なので、今日の天候による被害は、個人的には電車が遅れたことくらいだったが、全国のあちこちで様々な被害がでたらしい。被害にあわれた方には、心からお見舞い申し上げる。

さて、こういうことが起こると、「やれ、異常気象だ」とか「地球温暖化の影響だ」とか短絡的に発言する輩がいるが、そもそも、天候なんてものは、何が普通の気候なのかが非常に曖昧なわけで、そういう意味では、毎年が異常気象なわけである。
特に、ここ日本は、本来、自然豊かな環境にある島々で構成されているわけで、こういう自然現象の脅威は受けやすい国ではないか、と思うし、その反面、自然からの恵みも受けやすいのではないか、と思う。
個人的には、こういう環境が、自然のあらゆるものに神聖を感じさせる神道という宗教を生んだのではないか、と思っている。

しかし、現実問題としては、やはり、何だかんだ言っても、日常は日々穏やかなるのがいいわけで、そういう意味で、今日のような天気は困ったものだな、と思う。

ちなみに、明日も似たような天候になる危険性があるらしい。気をつけたいと思う。