勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「1984」 ヴァン・ヘイレン

2014-04-10 07:46:28 | 音楽
83年発表の、ヴァン・ヘイレンの大ヒット・アルバム。
このアルバムは、何といっても大ヒット曲「JUMP」につきる。
この「JUMP」は、彼らの最大のヒット曲であるばかりでなく、この後、彼らが単なるHR/HMだけのバンドではなく、アメリカン・ロックの王道を突き進むバンドへと大きく成長と変貌を遂げるきっかけになった重要曲でもある。

ヴァン・ヘイレンといえば、とかくエディのギター・プレイのみが注目されがちだが、この「JUMP」では、エディのギターは必要最低限しか演奏されていない。その代わりに、彼が大々的に演奏しているのはシンセサイザーである。
当時、現役最高のテクを持ったギタリストとしての評価が確定していたエディだけに、そのプレイが少ししか聞けないのは、少し残念な気もするが、それでも、そのわずかなプレイだけで、聴衆が充分満足するだけのものを彼は持っており、それより、ギター一辺倒ではなく、シンセなどのキーボードを手にしたことによる、楽曲の広がりを、この当時の彼らは選択したのだろう。
この選択は、はっきりいって大正解で、その後、単なるHR/HMだけのバンドからアメリカン・ロックの王道への脱皮を成し遂げられることになったわけである。