今、第一次世界大戦と日本という本を読んでいます。講談社現代新書で著者は井上寿一という学習院大学学長、法学博士の方が書かれています。
第一次世界大戦のあった大正時代というと、明治維新から日清、日露の戦いを経て近代国家へと成長した明治。五・一五、二・二六、満州事変から太平洋戦争へと、軍国主義化につき進んでいった昭和とに挟まれて、なんだが影が薄いというか印象に残らない時代です。思い浮かぶのは、題名にもなっている第一次世界大戦と大正デモクラシー、関東大震災ぐらいです。
第一次世界大戦もヨーロッパでは特に独仏英が激突した戦線ではものすごい数の死傷者がでて、ヨーロッパで昔から繰り返されてきた戦争の中でも最も記憶に残る戦争になっているのではないかと思います。
ところが日本は戦争に参加したといっても地上戦のあったヨーロッパからは遠く離れた極東の地。せいぜい中国は山東半島にあったドイツの根拠地や太平洋にあるドイツ領の島々を占領したり、Uボートから船団を護衛するために地中海に艦隊を派遣したぐらいなのと、何たがよくわからないシベリア出兵ぐらいのもので、日本にとってはあまりなじみのない戦争です。
この本では、第一次世界大戦のあった大正という時代を、外交、軍事、政治、経済、社会。文化という切り口で読みやすく分かりやすく書かれています。大正時代については学校で詳しく習うこともありませんし、大正時代について書かれた本もあまり見かけません。そんなことで、この本で初めて大正という時代の様子を知ることができたという感じです。
あと文化についてと最後のまとめを読むだけなのですが、これまで読んできて感ずるのは、第一次世界大戦後の世界の中で日本の地位も向上し各国との協調もすすんでいって、そのまま推移すればとても良い国になっていけたように感じるのですが、何故に昭和になって軍国主義へと突き進むことになり、世界の鼻つまみ者になってしまったのかということです。
この本ではそこまでは書かれていないと思いますが、また色々な本を読んで、自分なりに答えを探すことができればと思います。
第一次世界大戦のあった大正時代というと、明治維新から日清、日露の戦いを経て近代国家へと成長した明治。五・一五、二・二六、満州事変から太平洋戦争へと、軍国主義化につき進んでいった昭和とに挟まれて、なんだが影が薄いというか印象に残らない時代です。思い浮かぶのは、題名にもなっている第一次世界大戦と大正デモクラシー、関東大震災ぐらいです。
第一次世界大戦もヨーロッパでは特に独仏英が激突した戦線ではものすごい数の死傷者がでて、ヨーロッパで昔から繰り返されてきた戦争の中でも最も記憶に残る戦争になっているのではないかと思います。
ところが日本は戦争に参加したといっても地上戦のあったヨーロッパからは遠く離れた極東の地。せいぜい中国は山東半島にあったドイツの根拠地や太平洋にあるドイツ領の島々を占領したり、Uボートから船団を護衛するために地中海に艦隊を派遣したぐらいなのと、何たがよくわからないシベリア出兵ぐらいのもので、日本にとってはあまりなじみのない戦争です。
この本では、第一次世界大戦のあった大正という時代を、外交、軍事、政治、経済、社会。文化という切り口で読みやすく分かりやすく書かれています。大正時代については学校で詳しく習うこともありませんし、大正時代について書かれた本もあまり見かけません。そんなことで、この本で初めて大正という時代の様子を知ることができたという感じです。
あと文化についてと最後のまとめを読むだけなのですが、これまで読んできて感ずるのは、第一次世界大戦後の世界の中で日本の地位も向上し各国との協調もすすんでいって、そのまま推移すればとても良い国になっていけたように感じるのですが、何故に昭和になって軍国主義へと突き進むことになり、世界の鼻つまみ者になってしまったのかということです。
この本ではそこまでは書かれていないと思いますが、また色々な本を読んで、自分なりに答えを探すことができればと思います。