トーネードの無職生活

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電機産業の変わりようと言ったら

2018-01-07 22:15:15 | 日記
 私が就職した当時の電機産業はいけいけどんどんの勢いがありました。総合電機の日立、東芝、三菱。家電のパナソニック、三洋、シャープ。通信のNEC、富士通。またSONYなどなど。特に総合の三社は家電から半導体、重電までなんでもかんでも事業化していました。それからパソコンもNECの98の時代が終わってからは電機メーカー各社がパソコンを発売していたものです。

 例えばパソコンでいえばシェア一位でなくても事業化すれば、関連会社に採用されますし販売店でもある程度売れれば利益が出るというわけで、どの会社も同じようなものを開発していたという感じでした。それがバブルがはじけたとたんに、シェア一位か二位でなければとたんに利益がでなくなってしまいました。

 そのため、電機各社はそれぞれの会社の強みのある事業に集中し、三番手、四番手の事業はやめていかざるをえなくなりました。ですからパソコンもNECですらレノボに売却してしまいましたし、富士通もレノボに売るようですし、ソニーのバイオも完全に別会社になってしまいました。東芝のダイナブックも買う会社があればいつでも売却されるでしょうし、それ以外のメーカーのパソコンはもうほとんどなくなってしまいました。

 そして三洋はパナソニックに吸収され、シャープも台湾企業の傘下にはいりました。その他の企業もコア事業でないものはどんどんと切り捨てていきました。そのおかげでようやく今業績が安定してきているという感じでもあります。ただし東芝除く。

 そんなわてけで私が就職した時は今後絶対に伸びる産業と思って就職した電機業界でしたが、この20年の構造改革によりようやく一息ついて、これからの勝負に備えることができたのかなという感じをもっています。

 ただ、東芝が今後どうなるのかだけは、部外者からすると大いに楽しみでもあるのですけどね。