春彼岸
2013-03-25 | 家族
退院後、初めての遠出は、春彼岸の墓参となった。
ちょっと肌寒い朝(病院の快適な環境に慣れて身体の温度センサーが怪しい)
県南西部の父母の眠る河口の街を目指す。
時々薄日が射す、すっきりしない空模様。
春霞が遠景を山紫煙るおぼろに淡々と滲ませ、
そんな曖昧な風景の中に点々と山桜の薄桃色や辛夷の白、連翹の黄の春の彩が目を引く。
法花津峠を越えてからの山桜の彩は殊の外、見事だった。
菩提寺、臨江寺の和尚さんも、近郊の山桜が近年になく華やかに山肌を染めている様を言祝いで居られた。
特に由良半島は雪崩落ちる山桜の色模様とか…おぉ~。
長閑にぴぃーふょろぉ~鳶舞う、高台の墓所廻りを清掃し、手を合わせる。
師走の母の三回忌以来。
もう多くを語ることもない。
亡き人に語りかける言葉も胸の内に響く言葉も、遠くなってしまった。
それでも年三度の父と母に会う儀式をやめるつもりはない。
いつまで続けられるかは判らないけど。
帰路は、麗らかな光が雲間から射す好い日和。
お遍路さんの姿が、めっきり街道筋の往還に増えてきました。
また、あの気侭な旅の空が懐かしい…
早いもので、お遍路に行かれてもう少しで
2年になりますね。
ランスケさんは、この2年間でもロードムービのように
色々な処に旅し、心に沁みる景色を魅せてくれました。
最近、「サラの鍵」という素晴らしく見応えのある映画(DVD)を観ました。
http://www.sara.gaga.ne.jp/
写真家 古谷誠一の「メモワール」凄いですね。
https://www.youtube.com/watch?v=cQEgSOAFAy8
う~ん、こういうヒリヒリするような写真って、ポートレートの凄味だよね。
私は父と母と過ごした最期の時間を、どれだけ撮れただろうか?
ブログでは公開できない写真も数多く撮っているけど…
「サラの鍵」前評判は聞いています。
面白そうですね。
今度、観てみます。
ほとんど松葉杖なしでも歩行可能まで回復しています。
でも、今日リハビリ通院に行くと「まだ早過ぎる」と釘を刺されました。
まぁ、焦らずゆっくりとね。
昔の同僚達も三人連続して足のけが(アキレス腱断裂、アキレス腱損傷、骨折)が起きました。
そんな中でランスケさんのけがが・・・
この三人も医師に釘を刺されたとか。
ホッホさん、お久しぶりです。
お二人の会話は知らないことが多く、ついて行けません。<(_ _)>
しかし、お人柄から、こんな内容だろうなという推測はできます。
やっと幕引き寸前まで来ました。
私の人生もこれからです。
山桜、見事!山がピンク色に染まる季節・・・
おかげで昨夜は、足首の痛みがぶり返し、アイスバックで冷やしていました。
せっかく一カ月余も我慢していたのに、また病院に逆戻りでは洒落になりません。
しばらく大人しく静養します。
宇和島周辺の山桜は見事でした。
でも、なんだかソメイヨシノは足踏みしていますね。
明日からの雨で、花散らしとならなければいいのです
が。
鬼城さん、長い間お疲れ様でした。
病院で同室になった宇和島の人も、「伊達博物館が面白くなった」と云っていました。
これも鬼城さんの企画力の賜物。
名物館長さんの存在を力説しておきましたよ。
また一度、ホッホさんと伺いたいと思っています。
鬼城さんと郷土史家・南像明倫館館長木下博民氏
とのブログでの往復書簡(コメント)は読み応えがありますね。
木下氏の投げた問いかけ!? ある時は直球、そして変化球に的確にコメントされる鬼城さんの博識。
そして木下氏や他の方々の知識や経験の厚みに何時も感服しています。
リンクされてる同窓生のブログ「ちょっと気になる世間のこと、自分のこと」も読みごたえがありますね。
ランスケさんにも色々な分野での知識量の凄さに驚かされます。
私とランスケさんには昔から同じような嗜好性があるのでついついダークな世界に迷い込みます。
でも、お互い根明です。
もう遅いので岡林信康の「山辺に向いて」を聴きながら・・・お休みなさい。
http://www.youtube.com/watch?v=fDtgOAU5dis