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散歩の途中、眼に留まった公園の草叢の光景です。
なんの変哲もない見過ごされてしまいがちな草叢の景色。
午後の陽射しが傾きかけた時刻だったと思います。
最近、河川敷や公園で、よく目にするようになった、茎がすっと延びたイネ科植物、メリケンカルカヤが、
芝草が奔放に延びたようなイネ科特有の草原状の景観をつくり上げています。
同様に牧草地に繁茂するシロツメグサの草地が広がり、
その一画だけをフレームアウトすると、何処か大陸の草原に佇むような錯覚を覚えます。
木立の影が延びて草叢を明暗で分かちます。
点景として公園のベンチを置き、近景でも遠景でもない距離感で切り取ってみました。
実は、この風景にもイメージするお手本があります。
スペインリアリズム絵画の流れを汲む細密画だったと記憶しています。
なんの変哲もない草叢の一画を草一本いっぽんまで描き込んだ作品でした。
超リアルでありながら静物画を想わせるような淡泊な静けさを湛えた不思議な絵でした。
愚直なまでに細部まで描き込んでいるのに、山水の世界のような余白の多い淡彩の印象。
昨年公開されて話題を呼んだ英国映画、「おみおくりの作法」の透明感を湛えたミニマリズムにも通じます。
確か、この映画の原題はSTILL LIFE (静物画)
もう一枚の写真も草の景色。
河川敷の風になびくチガヤが、黄昏の草原を幻視させます(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=klCAr6S0UAk
最も複雑なゲームと云われる囲碁の世界チャンピオンを破ったAIディープラーニングの驚異的な進化の軌跡を目の当たりにすると言葉を失います。
もう人間には考えつかないような奇手を繰り出すことが可能な領域まで来ているのですから(汗)
中国で爆発的にヒットしている人工知能シャオアイスの存在も不気味ですね。
個人の属性に特化して気持ちに寄り添えるソフトの登場は、SNSによる過剰な繋がりを求める先進国の需要に
ある意味、理想的な形で答えるパーソナルな交流ソフトでしょう。
日本に登場すると爆発的にヒットするでしょうね?
5/18 (水)0:10 (17日深夜)再放送予定。
私たちの、すぐそこまで来た近未来の姿を観ておいた方がいいと思います。
その日のニューズに2020年の新学習指導要領でプログラミングを小学生から教える内容を必修化するという情報でした。
世界のくれないように人工知能の開発のため小学生から学習させる。
テレビと同じく大変な時代を迎えつつあります。
さて日曜日は義兄の葬儀で松山に・・・
94才でした。
ランスケさんの「おみおくりの作法」の予告編を見て身につまされました。
昔と比べ、時間の進むのが早くなっています。
時間は変わらないので、動きですかね。
着いていきたくない感じもします。
http://kijo0621.blog74.fc2.com/blog-entry-931.html
皆さん、それぞれの麦畑の広がる風景への想いがあるのですね。
麦の黒い穂は、私にも懐かしい思い出です。
私も麦秋から連想したのは、小津の名作、原節子主演、紀子三部作の「麦秋」です。
小津の独特の演出法も能や狂言に共通する余白の多い間にあるようです。
21世紀は、AI(人工知能)によって世界の仕組みが革新的に変わってゆくのでしょうね。
私たちは、その黎明期を垣間見ることが出来そうです。
コンピュータは計算する機械だと頭では理解していても、進化するスピードは理解を越えています。
人の心の領域まで踏み込んで、それぞれの個人の弱さに寄り添えるとしたら…
私たちは、それに依存してしまうでしょうね。
脳の働きが神経伝達物質の化学反応だとしたら、それを驚異的な速度でコンピュータが計算することも可能でしょう?
人類が直面している解決できない課題にも答えを出すことが可能だとも?
でも機械は誤作動も起こします。
AIは人類にとって神か?悪魔か?
「おみおくりの作法」、「海街ダイアリー」、「あ・ん」が昨年公開の映画、私のベスト3です。
みんな人の心に寄り添う映画ですね。
http://an-movie.com/