Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

雪割一華と目醒めの春

2018-03-03 | Walk on

 

もう20年くらい前になるだろうか…春まだ浅い今時分、皿ヶ嶺山麓を散策していると、

水辺の木立の影で、この花と出会った。

木漏れ陽に揺れる、楚々とした可憐な花姿に、

雪解けの雑木林に片栗(カタクリ)などと一緒に群れ咲く一輪草属の花を思い浮かべた。

よく見ると菊咲一華(キクザキイチゲ)や東一華(アズマイチゲ)に花弁は似ているが葉の形状が違う。

帰宅後、図鑑で照合し、西日本固有の一輪草属、雪割一華(ユキワリイチゲ)であることが分かった。

どうりで見たことのない花だと思った(山野草散策は、それ以前に暮らしていた関東周辺で)…当初は新種発見か?と小躍りした(笑)

以来、歳時記のように春を告げる花として、この花の開花を心待ちにしている。

今年は例年になく厳しい冬だったので全体に花の開花が遅いようだ。

梅や菜の花も、まだ疎ら…野辺に咲くホトケノザやオオイヌノフグリは冬の間も咲いているので季節感に乏しい。

三月の声を聞き、雪割一華も開花すると、いよいよ春の足音が日一日と近づいて来る。

途中の野辺歩きで♂の雉と鉢合わせ、ケッケッエーとけたたましく飛び去っていった。

間もなく啓蟄、生き物たちも春の目醒めの季節なのだ。

 

4月から実施される「 種子法」廃止で日本の食はどう変わるのか?…

この種子の専門家からの警鐘には震撼とする。

グロ-バリゼーションの行き着く先は、ついにここまで来てしまった。

穀物メジャーに日本の食の根幹を売り渡したのは誰なのでしょうね?

いつの間にか「命よりお金が大事」と考える人が、この国の多数派を占めるようになってしまった。

 


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5 コメント

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盆栽との禅問答 (ランスケ)
2018-03-05 12:05:24
禅僧とAI 搭載自走式対話型盆栽「BonsAI」との問答が素敵(笑)

https://www.youtube.com/watch?v=yorTP2be1Ws

TDKのCF動画。
返信する
本当に怖い話 (ランスケ)
2018-03-04 18:31:36
どうも皆さん、巨大産業であるアメリカ穀物メジャーの恐ろしさを理解されていないようです。
以下に「貧困大国アメリカ」の紹介文をもう一度抜粋します。

農産複合体(アグリビジネス)による私たちの生きるための基本である食に対する
支配構造を例に上げて説明します。
このままTPP交渉に参加にすると、日本の農業と食の自給(地産地消)は完全に破綻します。
もうそれは完膚なきまでに。

アメリカ国内はもちろんカナダ、メキシコ、アルゼンチン、インド
そして戦争が終結して復興の進むイラクにおける穀物メジャーによる支配の手口は、
最初に生産高を倍増させるという触れ込みの遺伝子組み換え種子とセットになった農薬を無料提供し、
在来種の種子を2度と使えなくさせた上で、遺伝子組み換え種子と農薬を永遠に使い続ける
ライセンス契約(知的財産権保護)を結ばされる。

それも国家の中枢を潤沢な資金による政治献金やロビー活動で巻き込み、
二重三重にその国の農業と食物の自給を支配するシステムを築き上げる。

そんな理不尽なシステムと異議を申し立てても、例えば穀物メジャー最大手のモンサントの名を冠した通称「モンサント保護法」という法律がある。

≫遺伝子組み換え作物で消費者の健康や環境に被害が出ても、
因果関係が証明されない限り、司法が種子の販売や植栽停止をさせることを不可とする≪

こういった科学的根拠がないと食の安全基準を規定するには不充分
(例えばBSEなどの食肉感染症予防)とする考え方はWHOを始め国際基準になりつつある

これが世界標準化というアメリカ発のグローバル経済の正体です。
在来種を保護する「種子法」が廃止されると、巨大資本である穀物メジャーの前に、
国内の小規模農家など、なし崩しにされてしまいます。
なんと言っても安倍内閣は、世界一企業活動しやすい国を目指していますから。

在来種が淘汰されるということは、日本の伝統的な食文化が消えてしまうということです。
それでも良い。
リーズナブルなアメリカ発世界標準のジャンクフード食文化に慣れているから、という人には何も言いません。
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確かに (misa)
2018-03-04 12:51:59
漢字と片仮名では受ける印象が違いますね
一言で言うと漢字は何処か奥ゆかしい
片仮名は鬼城さん曰くromantic

後世残していきたい、いや残すべき日本の和食
お金より命なんですけどね
果たして自分はどうなのか・・・正直即答できません
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表意文字としての漢字 (ランスケ)
2018-03-04 10:03:12
表意文字である漢字と表音文字であるカナやアルファベットの違いですよね。
単体の文字自体に意味がある漢字は、その文字の配列から、だいたいの意味が分かります。
私の常用している図鑑は、カナ表記に並列して漢字表記も記されています。
その植物を命名した意味を想像するのも楽しいです(笑)

日本語という表意文字と表音文字のハイブリット言語を操る私たちの特異性を考えるのも面白いですよ。
日本が逸早く近代化に成功したのは、このハイブリット言語を操る翻訳文化のおかげだとも云われています。

アメリカの云われるままに政策決定がなされる、この国は、
主食である米まで輸入してしまい、世界でも稀な食糧自給率に成り下がったと嘆いていると、
ついに食文化の根幹である種子までアメリカ穀物メジャーに売り渡してしまいました。
こういった本当に大事な事を報道しなくなった、現在のメディアの姿勢も怖いです。
返信する
雪割一華 (鬼城)
2018-03-04 07:49:31
カタカナの名前より、漢字の名前の方が好きと言った人が居ました。
この名前、ロマンティックですね。エーデルワイスより深山薄雪草のほうがきれいに思えるのは私だけか?(笑い)
食の文化の変化、どうなるんだろう。
今から未来の世界を想像すると震撼とします。
今のことしか考えていないようでは未来は無い。
せめて自然だけでも大事して欲しいですね。
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