Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

荒野に希望の灯をともす」 中村哲の生き方 - NHK

2022-09-24 | 生活、環境

 

「荒野に希望の灯をともす」 中村哲の生き方 - NHK

カメラマンの谷津賢二さんは、
中村先生には山の民を慈しむ気持ちがあり、山の民には中村医師に対する非常に強い信頼と敬意が感じられました。
両者のとても温かな、結びつきなようなものを感じ取ることができたんです。
カメラマンとしてはあるまじきことなんですが、私はカメラを下に置いて、自分の目で、その光景を見ていたいと思いました。
そのときに、カメラマンとしてのその後の生き方のようなものを教えてもらったんです。
世の中には厳然として カメラには写らないものがある。
何でも撮れると思うのは間違いで、やはり謙虚であるべきだと

谷津さんは、このあと、21年間にわたって中村さんの取材を続けることになる。
25回にわたってアフガニスタンに入り、奮闘する中村さんや地元の人たちの姿を撮り続けた。
合わせて1000時間に及ぶ映像が、谷津さんのもとには残された。

中村さんは、なぜ民族も宗教も文化も違う人たちを、こんなにも深く愛せたのか。
そして、アフガニスタンの人たちは、なぜこれほどまでに深い敬愛の念を、中村さんに対して持ったのか。

その問いへの答えを追い求めるうちに、長い時間が過ぎていった。

21年間

人の真心は信頼に足るということですね。
いろんな人に裏切られたり盗まれたり、いろいろなことはありましたけれども、やはりその人の持ってる真心には共通したものがあって、それは信頼に足る。
それは誰の中にもあるんだ。
それをひっくるめてやっぱり人間というのは、愛するに足るものだ。
真心というのは、信ずるに足るものだというふうに思いますね。

ここ数年、コロナ禍があったり、ウクライナで戦争が起きたりして、世の中に不安が渦巻いています。
人間は、物理的にも精神的にも分断され、孤立してしまっている。 
中村哲さんは、人のために、自分はどう生きられるのかということを、身をもって示しました。
人のために生きることなんて、そうはできないし、私自身もできないと思っています。
ただ、私たちと同じ時代、同じ時間を中村哲という人が生きた。
その生き方をよすがにして、私たちは1歩でも前に進めるかもしれません。
そんな希望が、中村さんの生き方にあるんだということを、映画から感じ取ってもらえれば、こんなにうれしいことはありません。

 

劇場版荒野に希望の灯りをともす


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3 コメント

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言葉や映像以上の方 (鬼城)
2022-09-25 07:40:56
中村さんの生き様、これは心で見るしか無い。
人それぞれでしょうが、すばらしい生き方であるし、歴史に残る行動だと思います。
マスコミも一過性のニュースで無く、ずっと語り継がれていくような記事を載せて欲しい。
返信する
想像してみましょう~ (ランスケ)
2022-09-25 08:56:40
おはようございます~

今の八方塞がりの最悪の状況の日本で、
「今、目の前に困っている人がいて、それをそのまま放置することができない」
という中村哲さんの言葉がすべてです~
鬼城さん、想像してみましょう~
今、困っている人を~
そこから~他人を思いやることから、
私たちの危機打開の糸口が始まると、
中村哲さんの生き方は、
私たちに、そう教えてくれています~

さぁ、今日は久しぶりの郊外散歩へ~
返信する
目の前の困難にある人を救う (ランスケ)
2022-09-26 10:51:27
今朝のニュースを見ると、
カナダのとトルドー首相の国葬欠席で、#G7全滅のニュース~
それなのに~??

静岡市清水区 約5万5000世帯で断水続く 復旧のめどたたず
カナダ トルドー首相 ハリケーン被害対策の為 安倍晋三国葬儀欠席。 岸田文雄総理大臣 台風被害の中、国連総会に出席》

今、目の前の困難にある人を救う~
トルドー首相は、国民の危機的状況への救済という
当たり前の選択肢をしたのです~

今、私たちの暮らす日本の最大の危機は~
国が国民の暮らしより権力中枢に巣食う少数者の権益を第一に考える腐敗政治を
第二次安倍政権以来10年間、ずっと続けているという悪夢です~
27日の安倍元首相の国葬は、その悪夢の集大成です~
海外メディア、ル・モンドも、以下のように報道しています~

安倍元首相国葬を前にセクト被害者が声を上げはじめたと報じるル・モンド紙。
保守派は票目的で新宗教に媚を売り、
「セクト的逸脱に対する国家の放任」を助長してきた。
「日本はライックな国家だが、神秘主義と政治がかくも入り組んだ珍しい民主主義のまま」。
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