![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/00/9ae7ca01299201fe36295c89f1c6e65c.jpg)
はらはらと舞散る花片が光の粒子のようにキラキラ透けて煌めく。
まるで光のトンネルを抜けるような透過光のマジック。
「凄い。吸い込まれそう」
スマホをかざす少女は感嘆の声をあげる。
「私、ずっと沖縄にいたから、こんな桜の景色、初めて観た」
「そうだよね。沖縄の桜は、もっと色が濃いから」
少女の声に応えるように相槌を打った。
絢爛の花姿を前にして、見知らぬ他人が自然に言葉を交わしていた。
桜は散り際が一番美しい。
花見に来ていた親子は、最初、ぶっきらぼうな印象だった。
それが帰り際、土手の傾斜で手を添え、覚束ない足元を誘導する自然な仕草を見せた。
満開の桜の下、思いがけず優しさの不意打ちをくらった。
出会いがしらに琴線のナィーヴな部分を弾かれ、思わず連続シャッターを切った(笑)
入園式帰りの親子も桜の下で記念撮影。
花の下では、色んなドラマが交差する。
でも、みんな幸せそうだ。
それにしても一枚一枚が人の心を打つ。
これが、写真家と思わず驚きが・・・
昨日、運動公園の桜並木を見に行った。
お孫さんを連れた老夫婦がお花見をしていた。
散る桜のもとで春を惜しむかのような語らい、なんだかほっとしました。
なかなか開花しない桜に、ヤキモキしましたが、
咲いてしまうと、あっと云う間の、儚い花の蜃気楼を追いかけていたような時間でした。
子供や老人やペットは、意図しない自然な表情を見せてくれるので絵心を刺激してくれます(笑)
できるだけ作為を外した天然素材は、見る人の心を打ちますよね。
その点、花遍路を作為した自撮り写真は、あざとい(汗)
桜が終わると、萌黄と新緑が里山を彩ります。
躑躅や山吹に野の花々も初夏の装い。
気持ちを切り換えて、街風景から野山のフィールドへ戻ります。