雨上がりの日曜日は、この季節には珍しく、すっきりした青空が広がった。
休日の森林公園は人出が多いので、行き先を変更。
郊外の田園地帯は、青い麦の穂波が風に揺れる一面の草の海。
その真ん中に延びた一本道を走り抜ける爽快感。
私は、遠く地平線まで延びる道の風景に、あらがいようもなく惹かれる。
東北への自転車旅でも、そんな風景を見つけると、強い磁力に引きつけられるように
遥かに延びた一本道を駆け抜けた。
くねくね曲がった峠道も好きだ。
森の中の木漏れ日の道も、海沿いや川沿いの道も、田圃の畦道だって好きだ。
気持ちのいい風景の中に延びた道なら何処だって大好きなのだ(笑)
そこを、自分自身の身体で、ゆっくり歩いたり、ペダルを漕いで光や風を感じていたい。
車やオートバイ等の動力に頼る移動は好ましくない。
自分の手足の延長で、その風景のスケールを体感したいから。
私が今、撮りたい写真は、道の風景写真かもしれない。
スケール感を現わす点景として風景の中を移動する人物をいれると画面が締まる。
on the Road photography…宣言。
なんちゃって(笑)
田園風景、季節と共に変わるのでしょうが、なにか暖かな気がする写眞です。
やはり、人間社会、開発はだめですね。
ロードムービーと言えば「あなたへ」を見ました。
映画監督の目線もすごいと感じました。
でかい達磨夕陽の中、漁船が横切る。
これを撮るための待ち時間、自分には不可能です。
昨夜も震度5強の大きな揺れが。
16日深夜に宇和島や松山も不安に陥れた震度4の強い揺れが、現地では70回を超えるとか。
これでは建物の中で暮らすのが不安で、車による路上生活を選択するのも止む負えないですよね。
震源地が南西や北東へ移動しているのも不気味です。
その先には中央構造線に乗っかる私たちの日常がありますから。
改めて災害大国日本の生々しい現実を思い知らされました。
5年前の驚愕と畏怖の記憶が薄れてきた頃だけにね。
不気味なのは、本震以上の揺れがこれからも起こる可能性を地震学者は示唆しています。
マジで川内原発止めてほしい。
京都への鬼城さんの旅、懐かしく読ませてもらっています。
舞妓さんは木屋町付近でバイトしていたので日常的に見ていました。
外人さんに都おどりの場所を聞かれて、たどたどしい英語で案内した想い出もあります(笑)
ロードムービーの風景は、やっぱり私の写真への傾倒の原点だと思います。
初めて買った写真集がロバート・フランクのモノクロームの路上風景「Americans」でしたから。
http://dairoukoga.blogspot.jp/2009/09/americans-robert-frank.html
高倉健の遺作「あなたへ」もロードムービーでしたね。
健さん自身にもロードムービーに対する拘りがあったのだと想像します。
「幸せの黄色いハンカチ」等、この人は路上を漂白する映画が多かった印象があります。
以下に「あなたへ」の予告編を貼っておきます。
ダルマ夕陽のシーンも入っていますよ(笑)
しかし、この映画のキャスティングは凄いですね。
さすが日本映画最後のスター、高倉健です。
https://www.youtube.com/watch?v=SR7sMnwaVRQ
しばらく写真の原点に還ってon the Road photographyで遊んでみます。