1月9日、「不登校経験から得たもの」と題して、岡山市の「フリースペースあかね」代表 中山遼さんを講師としてお招きしての講演会が開催され、1月23日付愛媛新聞にその内容が掲載されました。
掲載内容を一部紹介致します。
中山さんは、小学校時代の不登校経験や現在の支援者としての立場から、子どもやその家族の実情や必要とされる支援の形を語られました。
全国の小中学生約12万人が不登校で、ひきこもりの若者は約60万人とされています。
自分たちが数字以上に問題と考えているのは、どこの相談機関にも関わっていない子どもがいること。
岡山市内には適応指導教室が4か所あるが、不登校の700人強のうち50人弱しか通っていない。
適応指導教室は、学校への復帰を前提にし、時間ごとに予定が決まっているため、なじめないと判断して通わない例があるとみている。適応指導教室が不登校に適応しきれていない。
小学校入学後、5年時の途中まで不登校だった。校長先生が母の話を定期的に聞いてくれるようになり状況が変わった。「遼君のことは学校に任せて、お母さんは家で笑っていてくれたらいいですよ」と校長先生は言ったという。肩の荷が下りたのだろう、家で母の笑顔を見ることが増え、それを見て「自分も元気になっていいんだ」と思えるようになった。(中略)
一部をご紹介しました。
新聞の記事を是非最後まで読んでいただきたいです。
私はこの10年、親の会を続けてきましたが、当事者として、子どもが母親を思う気持ちをこんなにもストレートに聞くことができて、母親の存在の大きさ、影響の大きさを感じて、切なかったし、やっぱりお母さんは笑っているだけで、子どもにとっては安心できるんだと再確認させてもらいました。
そのためにも、お母さん自身がしんどさをどこかで吐き出せる場が絶対必要なんだとも思いました。それが親の会という居場所でありたいと思い続けてきて、意味のある活動なんだと改めて思い直しています。