3月9日(日) 快晴のなか、福祉会館で開催された映画上映&岡田倫代先生講演会が開催されました。
今回、主催していただいた「四国中央市の子どもを育てる市民会議」「しこちゅ~・ほこほこネット」、四国中央市PTA連合会はじめ、子どもたちを地域で守り育ててくださっている各団体関係者の皆様、当日参加くださった方々、また、大変ご多忙の中、私たちの要望に快諾していただいた岡田先生に感謝申し上げます。
演題「大人は気づかなければならない~子どもたちのいじめ・不登校の背景にあるものを」
(以下、岡田先生の講演より抜粋します)
「岡田先生の2号になりたい」(プロフェッショナル仕事の流儀総集編)
定時制の教え子の女の子、高校卒業して大学に進み、いま一生懸命勉強している姿。
子どもは変われるんだ、ということを知ってもらいたい。
「子どもにはお手本が必要」
どういうふうにお手本になったらいいのか、一緒に考えてみたい。
山本五十六
「人を育てるには、まず見せて、言ってきかせて、してみせて、ほめてやらねば人は動かじ」
1.子どもとのかかわりを見直してみませんか?
2.親子のコミュニケーションについて考えてみませんか?
3.子どもへの関わり方を見直してみませんか?
☆クイズ
何のランキング?
1位 秋田県 12位 愛媛県 5位 香川県
→全国学力テストランキング(2013年)
1位宮城県 40位 愛媛県 10位 香川県
→中学校不登校生徒数ランキング(2012年)
愛媛県の40位?そんなに不登校の生徒は少ないか???
<子どもたちの問題は、実は子どもに投影されている大人たちの問題である。>
親の価値観は、子どもに影響する。
「子どもに注意して直ったときに、子どもをまず褒める」
次々要求ばかりせず、一つ直ったら褒める。そこが大事。
<生徒とのかかわりを通して感じること>
寂しい(相手との接し方がわからない)
自信がない(自己肯定感の低さ)
認められたい(自己有用感のなさ)
<思春期・青年期のシグナルと悪循環>
こころは・・・イライラ、集中力がない、ゆううつ、落ち着きがない
からだ・・・疲れやすい、眠れない、
行動・・・ひきこもる、暴れる、
(悪循環)気持ちを上手に表現できない子ども→問題行動をとってしまう子ども→その行動だけを叱責する親や教師→理解してくれないことに苛立つ子ども→さらにその気持ちをうまく表現できなくなる子ども→問題行動の悪化→親や教師の叱責→お互いの関係の悪化
◎ポイントは具体的に!!
◎見たままをそのまま伝える。
◎私は、こう思うよ。(わたしメッセージ)
例えば、ドアを開けっ放しにしている
「ドアが開いてるよ。」 →閉めてくれたら、「ありがとう」
<いろいろな話の聴き方>
◎関わりの少ない聴き方・・・無表情で何も反応しない。言葉を発しない。
◎積極的すぎる聴き方・・・自分が何かを言い出したら割って入り、自分の話をする。
◎心地よい聴き方・・・相手に対して目線を穏やかに見守りながら「うんうん」「そうなんですね」とうなずく。相手の言ったことを繰り返す。
◎関心を寄せるふりをしながら、実はあまり聴いてない聴き方・・・笑顔やあいづちなどをしていながら、実はあまり聴いていない。
<どのように手をつなぐか。>
子どもの利益が何であるかの共通認識を持つ。
<親子の詩>(インターネットから抜粋しています)
お前が生まれたとき、母さんはおまえが泣いたといっては涙して、笑ったといえば喜んだ。
お前を保育園に預けた時、泣きじゃくるお前を置いて、母さんも泣きたかった。病気の子を預け、何度も仕事をやめようと考えた。
大きなランドセルをしょって学校へ行った時、母さんはとても幸せだった。
中学生になると生意気になり、反抗ばかりするお前を見て、何度も自分の子育てを責め、入試の時は一日中仕事が手につかなかった。(中略)
社会人になり、そして結婚。 嫁をもらえば夫婦仲を心配し、孫ができれば子育てを心配し、70を過ぎた今も、わが身を惜しまずお前のことが気にかかる。
一生縁の切れない、それが親子なんだ。こうやって自分も親に育てられ、子を育て生涯が終わる。
・・・子どもは社会の宝です。みなさんも親です。私も親です。
縁の切れない子どものことを一生懸命みていきましょう。(岡田先生談)
・・・岡田先生が今回の講演に来てくださるということを知ってくださった方から、先生へ渡していただきたいとお花が届いたり、また元教え子の方が先生に会いたいと来てくださったり。先生も大変喜ばれていました。
また、定時制高校をこの春卒業される方と親御さんが来てくださり、岡田先生とお話する機会があり、またいまから一歩を踏み出せるエネルギーをいただけたのではないかと思っています。
そして、先生のお人柄と先生が「生徒を愛しているから」と言われた言葉(NHKプロフェッショナル仕事の流儀総集編)が大変印象に残っています。
講演後、少しの時間ではありましたが、先生を囲んで茶話会の時間を設けさせていただき、より身近に先生の優しさ、温かさを感じながら、お茶をいただく貴重な時間をすごさせていただいたことに大変感謝しています。