陶芸教室 夢工房あすか

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急須の持ち方を知ってますか?/豆知識

2022-12-21 19:15:50 | 陶芸の基本 (ろくろ編)
 
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独身の部下に急須をあげたいと次男が言ってきた。
冬はお茶がいいと言ったら、急須がないと言われたらしい。
教室の納戸のなかを探してみたら、小さな急須が出てきた。


 


私が新宿の陶芸教室に通ってた頃に作った初期の作品だ。
可愛い急須だが、ゆうに一人分は入る。色調もよさそうだ。
若い者にはこれくらいでいいだろうと・・・。

ただ、急須の注ぎ口は細い方がいいのだがこれは太い。
さらに肝心な取り付け位置が少し低いではないか。注ぎ口は
蓋のかかり部よりも上になるように取り付けなければいけないのです。

急須づくりを始めた頃に
聞きかじりで作った作品なので未熟さが出ている。

それにしても、持ち手が短い、そして太い?
なぜこんな持ち手を作ったのだろう?? 未熟さ故か。
もやもやした気分で自問していたら、翌日にひょこっと思い出した。
今回のようなことでもなければ思い出すこともなかっただろう。

皆さん、正しい急須の持ち方を知ってますか。
通常は右手の手の平で持ち手を握って、左手を蓋に添えてお茶を注ぎますね。
正統な急須の持ち方は、持ち手を右手の人差し指と中指の間で
横から上下に挟んで、蓋を右手の親指で押さえて注ぐのです。



 


知らない人が多いのではないでしょうか。
多分、急須の正しい持ち方を知ってる人は殆んどいないのでは。
写真のように右手の二本の指で横から挟んで持つのが正しい急須の握り方なのです。
挟み方は、人差し指と中指を持ち手の奥まで差し入れると持ちやすいのですが、
二本の指の第一関節と第二関節の真ん中あたりで握ると上品にお茶を注げます。

制作した当時に、このようなことを耳にしたことがあったので、
最初は、持ち手(取っ手)を短くして作ってたのです。そして、
二本の指がフィットするように取っ手を捩じって作ったのです。
ただ、それ以降は持ち手を長くして作るようにしたので、
本来の急須の正しい握り方をすっかり忘れていました。

東京の老舗デパートの三越本店や高島屋日本橋店などの
茶道具売り場で聴けば、この正しい握り方を教えてくれるはずです。

この急須を若い独身の男性が使えるかなとも思ったのですが。
最初に正しい握り方を教えることも大事かなと思ったりしてるのです。
まあ、上司の支店長からもらう急須だから大事に使ってくれるでしょう。
急須の持ち方は、飲料会社の社員としても知っておいてもよい豆知識かも。
雪の多い寒い新潟だし、急須で温かいお茶を飲んで体を温めて仕事にも励んでもらおう。

もう一つ蘊蓄を、急須の蓋の置き方にも正しい向きがあるのです。
蓋の穴のある方を注ぎ口の方に向けて置くのが正しい置き方なのです。

茶葉が対流を起してお茶が美味しくなるのです。見た目もいいですね。

ちなみに、蓋のかかり部の作り方は、
常滑焼の急須づくりの名人の人間国宝の三代目の
山田常山さんの息子さんに直々に教えてもらったやり方なのです。
教えてくれる訳がないのですが、たまたま三越本店でご本人が急須の
個展とデモンストレーションをやっていたのです。じい~っと見ていたら、
陶芸をやってるのなら、もう一度やってみるからとそばに呼び寄せてくれて
再度見せてくれたのです。一瞬の技を頭の中に叩き込んだつもりでしたが、
実際にやってみたら全然思い出せなかった。試行錯誤していたらその内に
出来るようになりました。かかり部を内側に折り込んで作るやり方なのです。
息子さんも常滑の急須づくり四代目・山田常山を襲名しています。





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