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■ 思い出は懐かしく/作品回顧展 No.47
まず、生徒さんへ
釉掛け作品が増えたので、本焼きを予定より繰り上げて
昨日の夜から行いました。窯出しは日曜日(26日)の午後です。
沢山の作品が入ってます。「シマエナガの置き時計」や、
長崎県対馬のお店用の試作品の「どんぶり」などなど楽しみです。
また、イラストレーターの なかむら葉子さんが東京のイベント
「雨シリーズの作品展」に出品する「オーバルな取り皿」なども全部を窯入れが出来て、
間に合わせることが出来たのでほっとしてます。みなさんも焼き上がりを楽しみに。
これから作品回顧展シリーズを始めます。アルバムの No.26と 27からです。
記録を一度消失して回復してもらった時に、順不同になったので、アップする
のに手間がかかりますが、今回は全アルバム 132冊の中から No.26と 27の作品です。
早速、現れたのが古希を過ぎても頑張ってくれてる足立さんが
最初にろくろに取り組んだ時の処女作品です。「ぐい飲み」です。
基本を知ってもらうために、最初は左手の親指だけでの土寄せをしてもらいます。
玉取りしてから穴をあけ、開き半筒形にするのです。土寄せの仕方を学んで貰います。
親指だけで行うので土取りの量が少なく、ぐい飲み程度しかできないのです。
胴体も右手の親指と中指でつまんで挽き上げます。いわゆる粗挽きです。
初めてろくろ挽きをした作品ですので記念になります。高台を削り出して、
白化粧土で勢いよく刷毛塗りをしてます。趣のある「ぐい飲み」に仕上がってます。
ご主人が使ってるのかな、知人に上げたのかな?? 日本酒 “西の関” が旨い!
次第に大きな器が出来るようになりますが、ろくろを始めたばかりの
懐かしい作品ですね。今は上手になってますがこんな時もあったのです。
二日目には、左手親指で土寄せ後に、右手の中指で土取りをします。
半筒形に土取りをするのですが、最初は慣れてないので少量しか土取りができません。
それから右手で摘まんで粗挽きしてから、次に両手の中指で胴体を挟んで挽き上げます。
最初は小さいものしか出来ませんが、大きく土取りが出来るようになると作品も大きくなります。
3回目くらいから湯呑みが出来るようになります。それからの道のりは少し長いですが楽しいものです。
小さな作品ですが、白化粧土や、弁柄で大らかな加飾を施して仕上げています。味わいがあります。
次の作品は、足立さんよりもちょっと先輩の岩田さんの作品です。
絵を描くのがお好きな生徒さんで品のある絵をよく描いていました。
入会して暫くは娘さんの車を借りて別府市から通ってましたが、1年ほど経ってから、
陶芸教室に通うために娘さん車を買ってくれたそうで、その後はマイカーで来てました、
熱心に長く通ってくれましたが、ある時期にやめられました。
上手になってたのに残念でしたね。作品も増えてきていましたし、
お孫さんの世話などもあったのでしょう。「上手に出来ない、描けない」とか
本人は嘆いていましたが、上手になってたのにご自身に厳しかったのでしょう。
亡くなられたご主人に「もう少し優しくしておけばよかった」と言っていたのが
記憶に残ってます。上野丘を出ていて八千草薫のようなイメージのご婦人でしたね。
この頃に、上野丘高が春の高校選抜の特別枠で出場していたので話題に。
最近では、佐藤(朋)さんの舞鶴高が特別枠で出場している。両校は大分の名門校。
次は、第一期生の安藤さんの作品です。
大変熱心で集中力もあり、いろいろと創意工夫をする女生徒さんでした。
ろくろも、手びねりも上手でしたね。長く熱心に通ってくれましたが大阪に転居されてます。
大阪でも、電気窯と電動ろくろを買ってマンションで陶芸を継続してましたね。
素敵な作品を作ってましたね。今も元気にやっていることでしょう。
これからも度々登場しますが今回はこの作品です。
次も、安藤さんと一緒に通ってた野田さんの作品です。
ろくろ挽きしたご飯茶碗です。当時は生徒さんには、勉強になるからと、
全国公募展に出品することを勧めていたのですが、お二人には、波佐見焼で
開催していた「めし碗グランプリ展」に作品を出品してもらったことがあります。
お二人に飯碗を一組づつ出品してもらいました。素敵な爽やかなご飯茶碗でしたね。
野田さんが手びねりのカリキュラムで作った飯碗も加飾にも躍動感があるので再アップしましょう。
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どなたか存じ上げませんが、ありがとうございます!
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知りたい方には大変参考になる内容になっています。
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因みに、最初から形を作りながら成型するやり方を「手捏ね(てごね)」といいます。
代表的なものに「楽茶碗」があります。伝統的な抹茶茶碗の作り方です。
このような作り方もありますが、現代の電動ろくろの手法とは異なります。
現代陶芸においては、電動ろくろと一貫する手びねり技法を学ぶようにしましょう。
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