とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

夏野菜の枯れ葉pH(ツルや枝との比較)

2019年02月07日 | 日記
1月25日にまとめた「枯れた夏野菜および夏草のpH」は、茎や枝、ツルといった硬い部位についての調査でしたが、よく考えてみると葉については全く調べていませんでした。本日は、幾つかの夏野菜について葉の抽出液を測ってみます。

<サンプルA:カボチャの枯れ葉の抽出液>
畑湧水pH7.62にカボチャの枯れ葉を投入
(5分後)8.44 ※ツルでは7.83
(10分後)8.64 ※ツルでは8.34
(20分後)8.76 ※ツルでは8.77
※アルカリ性


<サンプルB:ナスの枯れ葉の抽出液>
畑湧水pH7.61にナスの枯れ葉を投入
(5分後)8.01
(10分後)8.19 ※枝では7.71
(20分後)8.32 ※枝では8.14
※アルカリ性


<サンプルC:トマトの枯れ葉の抽出液>
畑湧水pH7.59にトマトの枯れ葉を投入
(5分後)8.98
(10分後)9.11 ※枝では8.08
(20分後)9.19 ※枝では8.41
※強いアルカリ性


3種いずれも、葉からのアルカリ抽出は、ツルや枝からよりも速やかに進行しました。更に、ナスやトマトでは20分後のpH値が枝のそれよりもはるかに高かったので、硬い部位ほど分解・抽出に時間を要すると考えられます。畑の表土に敷いた場合、葉は効果がすぐ現れるが持続性に欠け、逆に、枝などの硬い部位はゆっくりと後から効果が現れることになります。やはり全部位を敷くことでバランス良く効果を発揮できると言えるでしょう。
コメント
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