とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

ルバーブ 新芽

2023年02月27日 | 日記
2月も残り僅か。まだまだ山には雪が積もる時期ですが、少しずつ春の兆しが現れて来ました。


ルバーブの新芽


#ルバーブ
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伏流水

2023年02月20日 | 日記
浅間山剣ヶ峰の南麓では冬場にほとんど降水(降雪)が無い為、叢雲がもたらす山頂の冠雪と、中腹の山林に発生する樹氷が、水源涵養において重要な役割を果たしていると考えられます。

標高2,000m以上に発生する叢雲。


麓に霜が降りない日でも、標高1,000m以上には樹氷が発生。


山頂の雪と中腹の樹氷が解けて滴り落ちた水が伏流となり、岩盤層を通って標高1,000mの水源地に湧き出します。


湧出量が少ない箇所は、岩盤から出て直ぐに凍り付いています。


#叢雲
#樹氷
#伏流水
#水源
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龍の洞穴

2023年02月19日 | 日記
柏木水源地の奥から山頂へと続く涸れ谷。谷底には沢らしき流れがありませんが、カチコチに凍っていて積雪がなかなか解けないので、泥炭のような分厚い腐葉土層の下を、伏流水がじわじわ流れ下っているものと想像されます。


涸れ谷の各所に出現する異様な地形。


龍の口を思わせる洞穴が開いています。


灰色の安山岩質の岩盤下にある、えぐられたような空間。


地面には、砕けた赤岩が散乱しています。沢を転がって摩耗した形跡が無いので、ここの岩盤が砕けて出来たようです。


谷の左側面を見ると、赤みを帯びた岩盤に幾筋も横向きの亀裂が入り、今にも崩れ落ちそうです。板状節理が見て取れることから、火砕流によって生み出された溶結凝灰岩であると思われます。底部には、火砕流の熱で溶け切らなかった火山砕屑岩の層があります。底部の脆い火山砕屑岩が水食を受けてバラバラになった事で、支えを失った中層の固い溶結凝灰岩が節理面に沿って剥がれ落ちているようです。


谷の右側面では、垂直に大きな裂け目が生じて、下流側がごっそり外れていました。岩の上に生える樹木の根が、亀裂を押し広げたのかも知れません。ダイナミックな自然の力を感じました。


#赤岩
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柏木水源地のウラジロモミ

2023年02月18日 | 日記
2018年12月以来、度々訪れている柏木水源地。


樹木の知識を得た上で再び訪ねると、御神木として祀られているのがウラジロモミである事に気付きました。


南側(入り口側)に立つ円錐形のサワラの大樹に日光を遮られて、幹下部には枝がほとんどありません。懸命に背を伸ばし、樹冠付近に枝葉を集中させています。




湧出口を良く見ると、白色の流紋岩の下にある赤岩(赤色安山岩)の層から水が湧き出しているようです。


流路にも砕けた赤岩がたくさん転がっています。水源と赤岩、そして褐色味を帯びた樹皮を持つウラジロモミ。三者の間にある深い結び付きが窺えました。


#水源
#ウラジロモミ
#赤岩
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育種素材保存園のシラビソ

2023年02月17日 | 日記
育種対象の亜高山性樹種の二番手として案内板に記されているシラビソ(別名シラベ)が、南ヶ原育種事業地の一角を占める育種素材保存園に植えられています。シラビソもウラジロモミと同様にモミの仲間ですが、生息域はより高い場所(標高1,500m~2,500mの亜高山帯)となります。日常生活には縁遠い標高であり、シラビソを見る機会はなかなか無いだろうと思っていたので、こんな所でお目に掛かれるとは有難い事です。




生息域がウラジロモミよりも寒く降雪の多い場所である為か、細めの枝がたおやかに垂れています。


葉裏の二筋の気孔帯は、ウラジロモミと同様に白色です。


樹皮は、灰褐色でザラツキのある荒々しいウラジロモミとは異なり、灰白色で幾分ツルっとした穏やかな肌目です。漢字では、白檜曽(シラビソ)または白檜(シラベ)と書くそうですが、樹皮の白さが名前の由来でしょうか。


#シラビソ
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