とやざき農園日誌

浅間山麓(長野県小諸市)で自然農法による農業を行っています
肥料や農薬を施さず自然の養分循環の中で野菜を育てています

秋の菜っ葉

2013年09月22日 | 日記

秋分の日が近づき、秋の菜っ葉がいい具合に育ってきました。

<水菜>

20130922_mzn

<小松菜>

20130922_kmt

最近、嫌がって菜っ葉類を全く食べていなかった息子が、一昨日、昨日と珍しく「美味しいねぇ。僕こんなに美味しいと思わなかった」と言って、小松菜や大根葉をバクバク食べました。

最低気温が15℃を下回るようになり、夏野菜の育ちが悪くなってきましたが、代わりに秋野菜に甘味が乗り始めたようです。

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適期適作

2013年09月18日 | 日記

長らく続いた秋雨に台風の豪雨が加わって、大玉トマトが決定的に割れてしまいました。

まだ青い玉ですらこの有様です。

20130918_tmo

その一方で調理用のイタリアントマトは全く割れることなく艶々。

調理用トマトは水気をほとんど含まないため、雨が降っても実が膨張せず割れません。

みずみずしさに欠けるので生食には向きませんが、スープやカレー、パスタソースなど煮込み料理に使うと旨みが出て美味しいです。

20130918_tmi

知人も「9月のトマトは難しい」とこぼしていました。

雨が多くなり湿度も高まるこの時期、雨除けのビニール屋根を張ったり、ハウス内で栽培したりして割れを防ぐのも手かと思いますが、自然農を志す身としては、石油化学製品にはなるべく頼らずに、その時々に応じた品目を選ぶことで、元気に育つ野菜をご提供できればと思っています。

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台風一過

2013年09月17日 | 日記

列島を縦断し、各地で大きな被害を出した台風18号が過ぎ去って一夜。

今朝は寒気が流れ込み、畑の気温も10℃まで下がりました。

畑に向かう途中の家庭菜園では、収穫を控えたトウモロコシが無残になぎ倒されていました。

20130917_mks1_3

我が家では、今年、粉食用の硬粒種である「甲州もろこし」を栽培しており、3mをゆうに超える草丈に育っていました。

台風直撃でどうなることかと心配していましたが、何事も無かったように悠然と屹立。

広目の株間でがっしりとした幹に育っていたので、なんとか暴風にも耐えたようです。根も深く張っていたのではないかと思います。

20130917_mks2

一方、倒れやすいともっぱら評判の枝豆(大豆)を見てみますと、ほとんどの株がわずかに傾いた程度で無事でしたが、一部なぎ倒されているところもありました。

20130917_edm

元々棚田だったものを畑に転換しているため、用水路からの浸み出しで、所々水はけの悪い場所があり、倒伏していたのは主にその辺りでした。

少雨地域出身の枝豆は根を深く張る能力を持っているのですが、雨が多い地域で栽培したり、土手下など地下水位が高い場所や、元田んぼなど水はけの悪い場所で栽培したりすると、簡単に水を得ることができるために根張りが浅くなりがちです。そこに暴風がやってくるとこのような結果に。

適地適作の重要性を痛感させられる台風でした。

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白菜

2013年09月15日 | 日記

8月中旬に蒔いた白菜がだいぶ大きくなってきました。

今年は8月23日まで降雨が無く、発芽が予定より大幅に遅れたため、早い時期から収穫するのは無理そうです。

130915_hks

同じアブラナ科に属する小松菜や水菜の場合、若い内から間引き菜を楽しむことができますが、結球前のこの時期、白菜の葉は毛羽立っている上にゴワゴワしており、食べても美味しくありません。

しかし、この特徴ゆえに、白菜は雨が少ない状況でも巧みに水を集めることができます。

雨雲が発生しにくい乾燥地域では、昼間の日照による気温上昇と、夜間の放射冷却による気温降下によって、昼夜の寒暖の差が大きくなり、大量の朝露が生まれます。

130915_tsy

中国北部原産と伝えられる白菜や大豆は、茎葉にびっしりと生えた毛によって効率よく朝露を集め、雨の少ない風土を逞しく生き抜いてきたようです。

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不耕起の意味

2013年09月05日 | 日記

しっとりと湿った雨上がり。

8月に蒔いた水菜がちょっと大きくなっていました。そろそろ間引かないといけません。

130905_1741

場所を移し、小松菜の種を蒔こうと鎌を動かしていると、大きなミミズが地面から這い出してきました。

130905_1713

「不耕起」を特徴とする自然農の畑では、ミミズ、蟻、ダンゴムシ、甲虫類の幼虫など、たくさんの虫達が活動しています。虫達が食べ、消化し、排泄することによって、畑の表層を覆う枯草は有機肥料に変わり、次世代の植物へ引き継がれます。

植物→動物→植物という生命のリレーの上に、自然農の畑が成り立っています。

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