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熨斗目(のしめ)・長襦袢 丸洗い 正絹素材

2022年04月14日 | 着物(丸洗い・しみ抜き)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

クリーニング店からお宮参りで着用した、熨斗目と長襦袢の丸洗いのご依頼です。

熨斗目

お宮参りに着用する熨斗目って凛々しくてかっこいいですよね。

熨斗目(のしめ)って何ですか?と聞かれる事もありますが

熨斗目は、江戸時代に、武士が小袖の生地として用いた絹織物のことです。

練貫という織物で、縦糸に生糸、横糸に練り糸を用いた平織りの絹織物でした。

熨斗目は、士分以上の者が礼服として、大紋、素襖、麻裃の下に着用しました。

その小袖が、袖の下部と腰の辺りの色を変えたり、その部分に格子縞や横縞を織り出したり

したものを腰替りといい、やがて腰と袖裾の変わり織りのデザインを表すようになりました。

熨斗目はまた、能装束や狂言装束のひとつでもあります。

身分の高くない役の小袖で、紋はつけません。

藍や白、茶などの横段のある段熨斗目や紺無地の無地熨斗目、全体が格子柄の縞熨斗目の三種が

あり縞熨斗目は狂言方でのみ使用されます。

腰の辺りに段模様を配した、腰替わりである熨斗目は、現在はお宮参りや七五三の

男児の祝い着に用いらるデザインです。

五つ紋で格も最上です。

熨斗目 品質表示

表地が絹100%で裏地がポリエステル100%となっています。

洗濯は水洗いとドライクリーニングと塩素系漂白剤が✕となっていて、低温アイロンのみ

が使えるとなっています。正絹で紋が入っている事と金加工が施している為に洗濯機での

水洗いをすると、表生地がピーチスキン状態になりますし、金加工も剥離しますし

刷り込み紋もひび割れを起こしたり紋が滲んだりする為に水洗いは✕です。

ドライクリーニングは石油系で弱い操作で行うと比較的安全ですが、ポリウレタン樹脂の

金加工の場合は剥離する場合があるので、要注意です。

今回は石油系のドライクリーニングで洗いました。

熨斗目用の長襦袢

熨斗目用の長襦袢 品質表示

こちらはポリエステル100%となっています。

ポリエステルなので、ドライクリーニングはOKですが、正しい表示では無いですが

製造者はクレームを嫌いますので、お手入れの出来ない品物はお手入れ業者は

困ります。

熨斗目用の長襦袢 袖

白襦袢の袖には重ねの水色の袖が付いています。

今回は金加工のドライのテストをしてからの丸洗い作業を行いました。

次回の着用は、七五三になるので、長期保管する為に、防虫加工、抗菌加工、防カビ加工を

行いました。

熨斗目 仕上がり

熨斗目用長襦袢

綺麗に仕上がりました。

お子様の健やかな成長を心よりお祈り申し上げます。

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuysanpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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