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帰郷してみて1

2013年08月15日 | 山三 三ツ屋染舗について

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

泉州生洗い本舗で無事三年間の修行を終え無事昭和58年の4月1日に帰郷しました。

山三三ツ屋染舗の新戦力として新たに丸洗いとしみ抜きの部門を立ち上げる事になりました。

それまで丸洗い(ドライクリーニング)は、出入りの業者に下請けしてもらっていました。

当時の店舗及び作業場は大正12年に建築した二階建ての木造でしたので

新たにドライ機を設置するスペースもない為に、ドライ機の導入もままなりませんでした。

まずはしみ抜き用のバキューム台一台とスプレーガン二丁と色掛け用のコンプレッサーを

導入しました。

その後に仕上げ台は師匠を通じて岡山の業者と電蒸アイロンと卓上ボイラーも発注しました。

二週間位で仕上げ台が届きましたが、運送中に破損していて使い物にならず交換になりましたが

さらに二週間ほど掛かりました。

当時の当店の仕事内容は両親が行っていた洗い張り、湯どうしの同業者の下請けがメインで

仕事もとても多くある時代でした。しみ抜きと丸洗いは、私が帰郷するまでは、外注していました。

当時はしみ抜きを専門に行う業者が、札幌には数件しか無く、私がやる様になり、たくさんの仕事が

舞い込んきました。

帰郷後最初に行った仕事は、新反の染ムラ直しでした。色は薄い藍色でした。色抜きをしてから

色掛けをしました。

途中で、母が心配になり色掛け作業をじーっと見ていました。

後から聞いた事ですが、「これだけ出来れば使い物になる」と納品先から言われて、

母は胸をなでおろしていた事でしょう。

持ち込まれる仕事は、洗い張り後のしみ抜き、仕立て上がりで着用後の着物のしみ抜き、

他店にて丸洗い後のしみ抜きや洋服のしみ抜きやクリーニングのクレーム品等でした。

この辺は修行先と同じ仕事などでそれほど戸惑う事はありませんでした。

着物は反物や仮縫いの状態で呉服の小売店で売っていますが、売約後に仕立てをしますが、

仕立ての前に必ず湯のしや湯通しを行います。長期間展示されたり保管期間が長いと新反でも

汚れや日ヤケが発生します。新反の汚れやヤケ直し等は修行先では、未経験でしたので、

戸惑う事も多かった事も事実です。まだ若かったんですね、当時は一番面積が広い色掛けは

胸の汗ジミ(直径20cm位)でしたが、「直径20cmが出来ればもう少し広い事も出来るだろう

ましてや色ヤケといっても色がすべて脱色しているわけではなくかなりの色は残っていて

日焼けして青色や紫系統の色をムラなく均一に色掛けが出来れば修正可能」と思いました。

それからは一枚一枚が再修行の日々でした。苦しいことも多かったですが、

自分の技量が向上していくことの喜びの方が多かったです。

また修行時代では体験出来なっかった丸洗い(ドライクリーニング)では落ちない汚れ等が

洗い張りによって蘇る事を再確認しました。

丸洗いの下洗いを取引先にしてもらい、ドライクリーニングについても再度勉強し直しました。

翌年に店舗の建替えのための準備も始め大忙しの日々を送りました。

 

着物のお手入れでお困りな方は、

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時

休日 日曜 祝日

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