皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
今年の5/24のイベント「札幌きもの遊び」できものお手入れのトークを聞いて
いただいたお客様より訪問着単衣の掛衿がヤケて黄ばんでいたので他店に
丸洗い・しみ抜きにお手入れを出して、納品後に確認すると黄ばみが
取れていなかったので当店にしみ抜きをして直して欲しいとのご依頼です。
訪問着単衣(丸洗い・しみ抜き済み)
訪問着単衣(丸洗い・しみ抜き済み)衿ヤケ(黄ばみ・黄変しみ)
お客様のお話によると掛衿のヤケ(黄ばみ・黄変しみ)のしみ抜きを他店に依頼して
しみ抜き料金も払ったけれど黄ばみは取れていなかくて、お客様はご納得いかなかったと
おっしゃっています。
訪問着単衣 しみ抜き後
他店で丸洗い・しみ抜きを行ったとは言え、しみ抜きの基本はやはり油性処理、水処理、
黄変しみ抜き(酸化漂白)を行うと黄ばみ(黄変しみ)は除去できました。
その後に少し色掛け(色修正・染色補正・染直し)を行い補正し綺麗に仕上がりました。
着物が一番売れていたのが昭和52年(1977年)です。
その時代はクリーニング店も着物のしみ抜きの講習会等が盛んに行われていましたし、
私の様に住み込みで専門店に修業していた人も多かったと思いますし、しみ抜きの需要が
多量にあり供給が追い付いていませんでした。着物のお手入れも洗い張り(水洗い)から
丸洗い(ドライクリーニング)に変わっていきました。丸洗い(ドライクリーニング)は
水性のしみが除去出来ないので汗の残留からの黄変しみの発生の問題が付いて回ります。
現在のホームクリーニング(一般洋服)と同じ問題が40年以上前から存在しています。
問題解決は部分的な水溶性にしみ抜きか全体的の水洗いです。
クリーニング業界も着物のしみ抜き業界も着物離れや少子化により人手不足、ベテラン職人の
高齢化での減少、需要不足による廃業となっています。今年の3月に京都の資材商に行ってみると
「以前は従業員が10人いましたが、現在は夫婦2人で用が足ります」とおっしゃっていました。
以前は新潟の染屋さんが買ってくれた胡粉が現在はさっぱり売れなくなりましたとおっしゃって
いました。しみ抜き店も団塊の世代ジュニアのベテラン従業員が退職して、後の世代が入って
来なくなっている事の現状が見えます。しみ抜きとクリーニング業界も私の修業時代に比べると
随分と機械化が進んできましたが、I T革命や最近のA I革命の様には発展せずに取り残されています。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
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