皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!
仮縫い加賀友禅振袖新反を仕立てる為に整理(湯のし)をして欲しいとのご依頼です。
加賀友禅振袖新反 仮縫い解き済み
仮縫い加賀友禅振袖新反ですが、年明けの成人式着用に向けての仕立てを急いでいる為に
仮縫いを解いて来て下さいました。
(協)加賀染振興協会シール
加賀友禅
加賀友禅は古くから加賀地方独自の染色技法であった「加賀染」を基に、宮崎友禅斉が
享保年間(1718年頃)に新しく模様を取り入れたことに始じまります。
特徴は五彩と言われる臙脂・藍・黄土・草・古代紫を基調とした暖かな色彩に花鳥山水
描いた絵画的な構図、そして模様の外側から内側へボカシを入れる技法にあります。
また、加賀友禅には手描きと型染があり、特に前者は全行程が手仕事のため、完成までに
長期間を要し、その希少価値的存在が高く評価されています。
(協)加賀染振興協会では他産地の類似品防止と高品質を保持するため、製品には必ず
協会発行の証紙を発行しています。
(協)加賀染振興協会シール
友禅作家 宮野 勇造 作品名 琳想 となっています。
(協)加賀染振興協会シール お手入れについて
● 絹製品は性質上、汗や水分等で濡れているか湿っている状態で強い摩擦があった場合は
色落ちやスレが生じる事がありますのでご注意ください。
● いつまでも変わらないぬ美しさと風合いを保つため、着物を着たあとは、表裏ともに
異常のないのを確認し、一、二日陰干しをしてからタンスにしまってください。
また、着物は空気の乾いた日にタンスから取り出し、ときどき風を通を通してください。
● シミ等の汚れがあった時は自分で処理をせず、なるべく専門の染色補正業者に出したください。
● 衣類用の防虫剤は、必ず一種類のみでご使用ください。混用すると防虫剤が液化して、
シミが生じる原因ともなります。
加賀友禅 柄
加賀友禅とは?
加賀友禅(かがゆうぜん)は、石川県金沢市周辺で作られている着物です。
加賀友禅は、その技法の創始者である宮崎友禅斎の名前からとられました。
京都で友禅染を始め、金沢で晩年を過ごした宮崎友禅斉の指導のもと、
栄華を誇った加賀藩に支えられて発展しました。
加賀友禅の特徴は、「加賀五彩」といわれる藍、黄土、草、古代紫、臙脂(えんじ)を
基調としていることです。
また、外側から内側に向かう独特の「ぼかし」や、あえて、病葉(わくらば)を描く
「虫喰い」などの表現を施すことで、写実的で繊細な模様を引き立てている点にあります。
さらに、筒から絞り出した糊で絵模様を描く「糸目糊(いとめのり)」も特徴的で、
水で糊を洗い流した後には細い白線が残り、その線の美しさが装飾の効果をより高めています。
京友禅の淡青単彩調や金箔・刺繍がほどこされた図案に対し、加賀友禅は、紅系統を生かした
深い古典色の写実的な草花模様の絵画調を中心としており、金沢の自然の美しさが感じられます。
百万石の武家文化の中で育ってきた歴史から、落ち着いた武家風の趣を現代に伝えています。
加賀友禅振袖新反 仕上げ後
いつもは後染の物も湯通しをしろと言っているのになぜ加賀友禅は湯通しをしないのか
ツッコミ入れないのかですが、加賀友禅は地染めの染色工程後に糸目糊や柄を伏せた糊や
余分な染料を落とす為に友禅流しを工場内の人口川で行っている事を昭和57年に工場視察して
知っていますので、本場の加賀友禅の仕立て前の湯通しは必要ありません。
加賀友禅の着物は中々お目に掛かる事、無いので単に仮縫いを解いて、ロックミシンで
は縫いをして、アイロン掛けをして筋消し後にテンター機に掛けて地の目を通して行く
作業で終了です。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
営業時間 9:00~18:00
休日 日曜・祝日
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
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