麻半袖シャツ(アレグリ製）長期間着用による退色 黒染め 麻素材

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

道内のお客様からの麻素材の黒地半袖シャツが長期間の着用により

退色して来たので全体染めをして欲しいとのご依頼です。

麻半袖シャツ(アレグリ製）

麻半袖シャツ(アレグリ製）品質表示

素材　麻100％です。

洗濯表示　家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、

当て布をして底面温度150 ℃を限度としてアイロン仕上げができる、

パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる

（溶剤に2％の水添加）となっています。

 

麻半袖シャツ(アレグリ製）衿　長期間着用による退色

麻半袖シャツ(アレグリ製）両脇　長期間着用による退色

両脇汗による摩擦に付き退色しています。

麻素材は染付きは良いのですが、摩擦や水洗いなどで色が落ちやすい、性質が有ります。

麻半袖シャツ(アレグリ製）アイロンによるテカリ

黒地の為アイロンによるアタリが出やすいのですが、胸ポケット下にアイロンによる

テカリが出ています。

麻半袖シャツ(アレグリ製）水洗い後

綺麗に染める為に水洗いを行いますが、ドライクリーニングで洗っている為に

かなり酷い汚れが出ました。

麻半袖シャツ(アレグリ製）黒染め中

90℃以上の高温で30分煮込んで染めました。

染めた後はしっかりと洗って余分な染料を落としました。

その後に定着剤に漬け込んで色が出ない様に処理をしました。

麻半袖シャツ(アレグリ製）脇　黒染め後

麻半袖シャツ(アレグリ製）ポケット下　黒染め後　

アイロンのアタリは落ちていました。

麻半袖シャツ(アレグリ製）仕上げ後

カメラの露光の関係で、画像は赤っぽく写っていますが、黒く染まって

いますので、ご安心下さい。煮込んで染めているので、全体的に

収縮しているので、仕上げ（プレス）をして復元しますが、

アイロンのアタリが出やすいので伸ばしてアタリが出てアタリを

消しての繰り返しで仕上げて行きました。

麻半袖シャツ(アレグリ製）仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる　

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926　FAX011-811-7126

営業時間　9：00～18：00

休日　日曜・祝日

メール　mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

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他店では直せない品物 スーツ（ラルフローレン製）全体黄変しみ 水洗い・全体漂白・色掛け（色修正・染色補正）ウール素材

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山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

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クリーニング店が長期間着用して全体的に汗による黄変しみのある

スーツ（ラルフローレン製）のウエットクリーニング（水洗い）と全体漂白の

依頼を受けて自社工場でウエットクリーニングと全体漂白を行った所、これ以上

落ちないので当店にしみ抜きして欲しいとのご依頼です。

スーツジャケット（ラルフローレン製）

千鳥格子柄のスーツ（ラルフローレン製）です。

スーツ（ラルフローレン製）品質表示

素材は表地はウール100％裏地はキュプラ100％です。

洗濯表示は家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、

当て布をして底面温度150 ℃を限度としてアイロン仕上げができる、

パークロロエチレン及び石油系溶剤によるドライクリーニングができる（溶剤に2％の水添加）

となっています。

 

スーツジャケット（ラルフローレン製）ポケット周り　手汗による黄変しみ

スーツジャケット（ラルフローレン製）衿周り　汗による黄変しみ

衿周りとポケット周り汗による黄変しみが付いています。

スーツパンツ（ラルフローレン製）汗による黄変しみ

スーツパンツ（ラルフローレン製）腿部分　汗による黄変しみ

スーツパンツ（ラルフローレン製）ポケット部分　手汗による黄変しみ

スーツパンツ（ラルフローレン製）お尻部分　汗による黄変しみ

多汗のお客様で表示通りにドライクリーニング処理をしていた為に汗の成分が

除去出来ずに残留して黄変しみになっていました。

クリーニング店が黄変を除去しようと資材メーカーに相談してウエットクリーニングと

全体漂白を行いましたが、黄変しみを除去しようと強い漂白をすると黒地の千鳥格子柄が

退色して茶色くなったり、色泣きして白地の千鳥格子柄が紺色になるリスクがあるので

無理をしない様に作業をしている為に白い千鳥格子柄が少し黄ばんでいます。

 

当店にて再度がらが色泣きや脱色しなくて、黄変しみが除去できるギリギリのラインで

ウエットクリーニング（水洗い）と全体漂白を行いました。

全体的に汗や汚れが蓄積していて、洗浄液がかなり酷く汚れました。

スーツパンツ（ラルフローレン製）腿部分　全体漂白後

黄ばんでいた白地の千鳥格子柄は白くなりましたが、汗による黄変しみが

かなり酷かったので黄ばみが残ってしまいました。

普通の業者はここで諦めてしまいますが、まだ色掛け（色修正・染色補正）という

選択肢があるのでまだ諦めません。

スーツパンツ（ラルフローレン製）腿部分　色掛け後

色掛け（色修正・染色補正）黄色の補色（反対色）を入れて補正しました。

黄ばみが強ければ、補色を入れても黒ずんで分かりますが、補色を入れて

分からなくなる位に黄ばみを薄くすると綺麗に補正する事が可能になります。

引いては、無理に黄ばみをすべて漂白する必要はありません。

色掛けで補正できる状態までの漂白を行う為に柄の色泣きや退色のリスクを

低下するバランスを取る漂白作業を行います。

スーツパンツ（ラルフローレン製）ポケット部分　色掛け後

結構着込んでいるのでポケットの生地も擦り切れています。

スーツパンツ（ラルフローレン製）仕上げ後

ウエットクリーニング（水洗い）をしたので、しっかりとプレス（仕上げ）を

行いました。

スーツジャケット（ラルフローレン製）ポケット周り　全体漂白後

ポケット周りも黄ばみが残っています。

スーツジャケット（ラルフローレン製）ポケット周り　色掛け後

色掛け（色修正・染色補正）で補正しました

 

スーツジャケット（ラルフローレン製）衿周り　色掛け後

スーツジャケット（ラルフローレン製）仕上げ後

クリーニング店もウエットクリーニング（水洗い）全体漂白とかなり

難しい技術に挑戦する事はとても素晴らしい事です。

私自身もたくさんの失敗とそれをリカバリーする事が技術の根っこの

部分になっていますし、何よりウエットクリーニング（水洗い）

全体漂白と色掛け（色修正・染色補正）が出来る事の重要性を

再度認識する事になりました。

これで再度の着用出来る様に補正しました事が自分の誇りになります。

 

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暖簾 塩素系漂白剤による脱色後の染についてのお問い合わせについて

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居酒屋チェーン店の店長さんが店舗で使用している暖簾を洗っている

洗濯槽に誤って塩素系漂白剤を投入して暖簾が脱色したので、手芸店から

染料を購入して自分で染めた所、以下の画像の様に染上がったので何とか

成らないかとのお問い合わせでした。

暖簾

店舗の備品の暖簾だったのでお鍋でさい箸で染めた所、染料が付着して両方共、紺色になって

普段に使えなくなったとお聞きしました。塩素系漂白剤で脱色した部分を染めるとこうなると

の良い見本だったのでお借りして撮影させていただきました。

明治時代からある家庭用染料のみやこ染の桂屋ファイングッツ株式会社のHPにある

よくある質問の中にある項目を抜粋します。

Q.漂白剤を垂らしてしまいましたが、染色で消えますか？

漂白剤が塩素系漂白剤の場合、染料が変色したり、色が入らなくなってしまい、

染色はおすすめできません。酸素系漂白剤であれば、染色により白く抜けたところに

色は入り、目立たなくはなりますが、漂白剤の跡は完全には消えません。

となっています。

私自身も色掛け（色修正・染色補正）を行って塩素系漂白剤で脱色した部分は

染付が悪い事は経験則で知っています。

以前桂屋ファイングッツ株式会社に直接問い合わせた時にベテランの社員さんに

色々とアドバイスをいただきました。

塩素系漂白剤（酸化漂白剤）が付着して脱色した場合は還元漂白で脱色してから

染直すと上手く行く事をお聞きしました。

今回の場合は色掛け（色修正・染色補正）をして補正する事は可能ですが

コストパフォーマンスを考えると暖簾を作り直す事を提案しました。

印染屋さんの場合は予算に合わないとの事でしたので、手芸店で生地を購入と

仕立てを依頼する事を提案して、ご納得していただきました。

本部とのやり取りで難儀している事をお聞きして、自分は自営業で自身で判断して

行動している身としては、サラリーマン（宮使い）の大変さを再度確認しました。

この暖簾素人さんが染めたのに綺麗に染まっていた事に関心しました。

 

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他店で直らない品物 デニムパンツ(RED PEPPER製）ヘアカラー（毛染め）剤 しみ抜き・ウエットクリーニング 綿・ポリウレタン素材

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

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デニムパンツ（Gパン）に毛染めに使うカラーリング剤（毛染め剤）が

付着したのでしみ抜きの依頼を何店かのクリーニング店に依頼した所

全てに断られて、ネット検索で当ブログにたどり着いてのしみ抜きの

ご依頼です。

デニムパンツ(RED PEPPER製）

デニムパンツ(RED PEPPER製）品質表示

素材　綿98％ポリウレタン2％です。

洗濯表示　液温は30 ℃を限度とし、洗濯機で弱い処理が出来る、塩素系及び酸素系

漂白剤の使用禁止、タンブル乾燥禁止、日陰のつり干しがよい、アイロン仕上げ禁止、

ドライクリーニング禁止、ウエットクリーニング^※ができる

※有機溶剤を使わずに、専門家による特殊な技術で行う水洗いのこと。

韓国製となっています。

デニムパンツ(RED PEPPER製）右前面　ヘアカラー（毛染め）剤

デニムパンツ(RED PEPPER製）左前面　ヘアカラー（毛染め）剤

両側に焦げ茶色のデニムパンツの両側にヘアカラー（毛染め）剤が付着しています。

ヘアカラー（毛染め）剤は水洗いをしても落ちないので漂白剤を使用しないと除去

出来ませんが、地色のインディゴとの兼ね合いがあります、インディゴが落ちなくて

カラーリング剤（毛染め剤）だけが落ちる薬剤の使用法を行わないといけません。

デニムパンツ(RED PEPPER製）右前面　しみ抜き後

デニムパンツ(RED PEPPER製）左前面　しみ抜き後

ダメージ加工を行っている部分が全体的に黄ばんでいて漂白作業のしみ抜きをすると

黄ばんだ部分が白くなりカラーリング剤（毛染め剤）と共に地色も抜けましたが

色掛け（色修正・染色補正）で補正すると分からなくなりますので大丈夫です。

しみ抜き後に薬剤残留による経時変化防止の為にウエットクリーニングを行いました。

デニムパンツ(RED PEPPER製）右前面　色掛け（色修正・染色補正）後

デニムパンツ(RED PEPPER製）左前面　色掛け（色修正・染色補正）後

脱色した部分に色掛け（色修正・染色補正）をして補正しました。

地色のインディゴが脱色せずにカラーリング剤（毛染め剤）のみが除去出来て何よりです。

デニムパンツ(RED PEPPER製）仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

 

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コート（東京スタイル製）黒染・黒染替え ポリエステル素材

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道内のお客様からのお問い合わせでポリエステル素材のコートを

派手になったので黒色へ染め替えと欲しいとのご依頼です。

コート（東京スタイル製）

海老茶色のコートです。

コート（東京スタイル製）品質表示

素材　表地、裏地ともポリエステル100％となっています。

洗濯表示　家庭での洗濯禁止、塩素系及び酸素系漂白剤の禁止、当て布をして

底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる、パークロロエチレン及び

石油系溶剤によるドライクリーニングができる（溶剤に2％の水添加）となっています。

コート（東京スタイル製）染色中

綺麗に染まる様に、糊気や汚れを落とす為に、水洗いをしてから、染釜に入れて

90℃以上でじっくりと煮込んで染めていきます。

コート（東京スタイル製）仕上げ後

ポリエステル100％の為に黒染めをしましたが、染付くが悪くて

若干赤目の黒になりました。

お客様に染っ放しでお返しする業者もいますが、クリーニング店の

下請けの場合は仕上げをお願いする事はありますが、クリーニング師の

資格を持て入る事や一般家庭に業務用のアイロンや仕上げ台が無いので

仕上げをして納品後に直ぐに着用出来る状態でお返ししています。

コート（東京スタイル製）仕上げ後

綺麗に仕上がりました。

 

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電話011-811-6926　FAX011-811-7126

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