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何でもありの記録
HN天道(てんとう)

恋人への暗号

2006年03月10日 | Weblog
今日は2ヶ月振りの古今集講座の日。
テキストに使っている古今集の一部のコピー、歌に番号が振ってある。
今まで便宜上つけてある番号かと思っていたら、そうではなくてれっきとした意味があった。
「国歌大観」という和歌を検索する膨大な解説本・辞書があるという。
万葉集・古今集などの著名な歌集は、その中の歌が番号管理されて検索できるようになっているという。
つまり頭の一句から検索できる。
誰の作でどの歌集に載っているどんな歌かが特定されてわかる。
冒頭の句を含む歌が全部調べられるらしい。
20万円ほどの本で大きな図書館には置いてあるという。

講師は名誉教授だから大学では日常的に利用していたのだろう、内容にも精通しているみたいだった。
かなり前からある本みたいで、戦争中は文学青年が恋人への思いを暗号として戦地からの手紙に利用したということだ。
古今集からの引用なら「古650」なんて文字を手紙のどこかに忍ばせたのだろうか。
しかし受け取る方も相当の教養がなかったら理解できないだろうから、我々凡人には縁の薄い話だ。