ということで.
定期的にスキーネタを挟まないといけない
という義務を負ったこのBlog.
先日,昔の写真をひっくり返していた
ところ,懐かしのザウスで撮った
写真が出てきたので.
…今回は,ザウスの思い出でも語って
みましょうか…
スキードームSSAWS.
営業終了したのは2002年のこと.
消え去ってから,早20年近く…
JR京葉線に乗っていると.突如
南船橋駅前に現れる巨大建築物.
高さは30階建てビルと同程度の100m,
大手町フィナンシャルセンターや
天王洲ビュータワーなどの
高層オフィスビルやタワマンクラスの
高さがあり.
さらに長さが500m.
東京駅のホームの端っこから
有楽町駅のホームの端っこまで,
一駅分の距離に相当する長さがある
わけで.
…初めて見た時は,そのデカさに
圧倒されたものでした…
この距離で見ると,スケール感が
分かりませんが.
近づいていくと,
「高い!」
と思う,かなりの高層建築です.
そして,この巨大建物のスロープの下から
横に飛び出したような部分に
エントランスがあり…
(この写真の一番奥にみえるのがエントランス)
エントランス前に入場券売り場が
ありました.
…この写真,夏に取った写真ですが.
半袖とスキーウェア(ボードウェア)の人が
混ざっているのに,謎のシュールさが
ありますね…
中には巨大ロッカールームがあり,
そこで着替えてゲレンデに出ます.
昔は中にショップやレストランがいっぱい
あったみたいですが.
私がザウスに行くようになった営業最後の
2年ほどは,建物中のテナントスペースは
空きばかりで寂しかったのを覚えてます…
で.
ゲレンデに出ると…
すごいデカい!
アホほどでかい!
建物の中にこんなゲレンデを作って
しまって,そして夏でも冷房でこの巨大
空間を氷点下に冷やし続けるなんて.
今から考えると,「そんなことするか??」
と思えてしまうような,バブルな建物
でしたね…
雪質は,氷点下の室内に降雪させた,
ちょっと砂っぽい感じの雪質でしたが.
春の張り付き雪の天然ゲレンデよりは
よっぽどよく.
夏の間もずっと,この雪質で滑れるのは
すごい!
だもんで.
GWを過ぎたひどい状況の天然ゲレンデより,
ザウスの方がずっとマシ
でした.
だもんで.GWを過ぎたらもう普通の
スキー場には行こうと思わず.
6月や7月の月山にまで交通費と時間を
かけて行くようになるなんて.
当時はこれっぽっちも思いません
でしたね…
…ってか.
そもそもザウスで滑るようになるまでは.
スキーシーズンはGWには終わるものだ
という極めて健全な思考を持っていたし.
シーズンインも12月に志賀高原が本格オープン
してからだ…
という思いがあったので.
ザウスで通年滑れるようになってから,
私のスキーシーズン感が破壊された
と言えますね…
いや.
このころの自分に,
「お前はザウスで年中スキーをすることを
覚えてしまったがために,
リフトが滑れる7月ギリギリまで月山で滑り,
Yetiオープンを待ちかねて10月から
滑りに行くようになるんだぞ…」
と教えてあげたい…
で.
リフトは,下から見た左側にクワッドリフトと…
右側にもクワッドリフト,
そしてムービングベルトがあって.
今から考えると,クワッドリフト2基って,
かなりの規模のスキー場並みですね…
コースも最大斜度20度のレッドコースと
15度程度のイエローコースの2本があって.
長さ490mは,志賀高原で言えば
タンネの森の第8クワッドより長い!
大体,一の瀬ダイヤのクワッドと
同じ長さ.
…要するに.
一の瀬ダイヤモンドのクワッド横の
バーンがそのまま屋内につっこまれ,
クワッドが2本かかってるくらいの
規模ですね.
こんな屋内施設を作るとは…
バカとしか思えないすばらしい!
ぜひまた復活してほしいところ!
レッドコースは,下から見ても結構
急でしたが.
スキーとボードの滑る時間が曜日によって
午前・午後に分けられていて.
スキーヤーが滑る時間は雪を均してくれる
ボーダーが全くいないので.
急斜面のレッドコースは,すぐに全面
コブ斜面になってましたね…
フラットバーンなのは最初のわずかの
時間だけ.
緩めのイエローコースも,じきに全面
コブ斜面になっていき.
ザウスはコブばっかり滑ったイメージが
ありますね…
コブとコブの谷間は硬いアイスバーンで,
結構手ごわかったのを覚えています…
しかしまぁ.
建物の中でクワッドリフトが動いている
という,今から考えると信じられん
光景だな…
ってなことで.
私が通っていた頃は,すでにバブルも弾け.
オープン当時のような,
「2時間券6000円,2時間以内に退場」
というような料金体系が許されるはずもなく,
「滑った後,ゲレンデが見えるレストランで
お酒を飲んで,ショップでいろいろ
グッズを買う」
などという,バブル期の行動パターンの人
もおらず.
(この上のガラス張りスペースがレストランで,
レストランからゲレンデが見えた)
オフシーズンでも真面目なトレーニング目的の,
一日券5400円以外のお金を全く使う気配はない
マニアックなスキーヤーばかりが集まり,
「一体いつまでこんな巨大設備が
もつんだろうか…」
と心配していたけど.
やっぱり,私が通い始めてわずか3年ほどで,
営業終了してしまいました…(涙)
どうやら,もともと10年限定の施設で
計画されていたらしく.
買い手がいなければ,2002年に営業終了,
解体は既定路線だったらしいのですが…
営業終了後,巨大な建築物が解体されていく
のを,京葉線から寂しく見ていた思い出が
残っています…
建物内の雪が全部溶けるまで数か月かかるので,
営業終了から半年ほど解体できなかった…
というまことしやかな説があるのですが.
ホントにコース上の雪が全部解けるまで,
数か月かかったようですね.
まぁ,こんな巨大な設備ですからね!
今もザウスがあれば,
高い交通費を払って月山に行ったり,
Yetiの混雑する廊下を滑りに行かなくて
済むのに…
と思うことが時々ありますね.
でも.
もう日本では二度とこんな施設は
作れないだろうな…
今,20歳以下の人にとっては,
生まれたころにはすでにこの世から
消え去ってしまっていた,こんなバカな
施設が世の中にあったということは,
都市伝説クラスに信じられないこと
なんじゃないかと思うけど.
この私を,夏までスキーをしないと
耐えられない身体にしてしまった,
このバブル期の施設を,後世まで正しく
語り継いでいかねばならない…
と.
懐かしのザウスの写真を見ながら,
謎の義務感に駆られて,長い記事を
書いてしまった,Skier_Sだったのでした…
定期的にスキーネタを挟まないといけない
という義務を負ったこのBlog.
先日,昔の写真をひっくり返していた
ところ,懐かしのザウスで撮った
写真が出てきたので.
…今回は,ザウスの思い出でも語って
みましょうか…
スキードームSSAWS.
営業終了したのは2002年のこと.
消え去ってから,早20年近く…
JR京葉線に乗っていると.突如
南船橋駅前に現れる巨大建築物.
高さは30階建てビルと同程度の100m,
大手町フィナンシャルセンターや
天王洲ビュータワーなどの
高層オフィスビルやタワマンクラスの
高さがあり.
さらに長さが500m.
東京駅のホームの端っこから
有楽町駅のホームの端っこまで,
一駅分の距離に相当する長さがある
わけで.
…初めて見た時は,そのデカさに
圧倒されたものでした…
この距離で見ると,スケール感が
分かりませんが.
近づいていくと,
「高い!」
と思う,かなりの高層建築です.
そして,この巨大建物のスロープの下から
横に飛び出したような部分に
エントランスがあり…
(この写真の一番奥にみえるのがエントランス)
エントランス前に入場券売り場が
ありました.
…この写真,夏に取った写真ですが.
半袖とスキーウェア(ボードウェア)の人が
混ざっているのに,謎のシュールさが
ありますね…
中には巨大ロッカールームがあり,
そこで着替えてゲレンデに出ます.
昔は中にショップやレストランがいっぱい
あったみたいですが.
私がザウスに行くようになった営業最後の
2年ほどは,建物中のテナントスペースは
空きばかりで寂しかったのを覚えてます…
で.
ゲレンデに出ると…
すごいデカい!
アホほどでかい!
建物の中にこんなゲレンデを作って
しまって,そして夏でも冷房でこの巨大
空間を氷点下に冷やし続けるなんて.
今から考えると,「そんなことするか??」
と思えてしまうような,バブルな建物
でしたね…
雪質は,氷点下の室内に降雪させた,
ちょっと砂っぽい感じの雪質でしたが.
春の張り付き雪の天然ゲレンデよりは
よっぽどよく.
夏の間もずっと,この雪質で滑れるのは
すごい!
だもんで.
GWを過ぎたひどい状況の天然ゲレンデより,
ザウスの方がずっとマシ
でした.
だもんで.GWを過ぎたらもう普通の
スキー場には行こうと思わず.
6月や7月の月山にまで交通費と時間を
かけて行くようになるなんて.
当時はこれっぽっちも思いません
でしたね…
…ってか.
そもそもザウスで滑るようになるまでは.
スキーシーズンはGWには終わるものだ
という極めて健全な思考を持っていたし.
シーズンインも12月に志賀高原が本格オープン
してからだ…
という思いがあったので.
ザウスで通年滑れるようになってから,
私のスキーシーズン感が破壊された
と言えますね…
いや.
このころの自分に,
「お前はザウスで年中スキーをすることを
覚えてしまったがために,
リフトが滑れる7月ギリギリまで月山で滑り,
Yetiオープンを待ちかねて10月から
滑りに行くようになるんだぞ…」
と教えてあげたい…
で.
リフトは,下から見た左側にクワッドリフトと…
右側にもクワッドリフト,
そしてムービングベルトがあって.
今から考えると,クワッドリフト2基って,
かなりの規模のスキー場並みですね…
コースも最大斜度20度のレッドコースと
15度程度のイエローコースの2本があって.
長さ490mは,志賀高原で言えば
タンネの森の第8クワッドより長い!
大体,一の瀬ダイヤのクワッドと
同じ長さ.
…要するに.
一の瀬ダイヤモンドのクワッド横の
バーンがそのまま屋内につっこまれ,
クワッドが2本かかってるくらいの
規模ですね.
こんな屋内施設を作るとは…
ぜひまた復活してほしいところ!
レッドコースは,下から見ても結構
急でしたが.
スキーとボードの滑る時間が曜日によって
午前・午後に分けられていて.
スキーヤーが滑る時間は雪を均してくれる
ボーダーが全くいないので.
急斜面のレッドコースは,すぐに全面
コブ斜面になってましたね…
フラットバーンなのは最初のわずかの
時間だけ.
緩めのイエローコースも,じきに全面
コブ斜面になっていき.
ザウスはコブばっかり滑ったイメージが
ありますね…
コブとコブの谷間は硬いアイスバーンで,
結構手ごわかったのを覚えています…
しかしまぁ.
建物の中でクワッドリフトが動いている
という,今から考えると信じられん
光景だな…
ってなことで.
私が通っていた頃は,すでにバブルも弾け.
オープン当時のような,
「2時間券6000円,2時間以内に退場」
というような料金体系が許されるはずもなく,
「滑った後,ゲレンデが見えるレストランで
お酒を飲んで,ショップでいろいろ
グッズを買う」
などという,バブル期の行動パターンの人
もおらず.
(この上のガラス張りスペースがレストランで,
レストランからゲレンデが見えた)
オフシーズンでも真面目なトレーニング目的の,
一日券5400円以外のお金を全く使う気配はない
マニアックなスキーヤーばかりが集まり,
「一体いつまでこんな巨大設備が
もつんだろうか…」
と心配していたけど.
やっぱり,私が通い始めてわずか3年ほどで,
営業終了してしまいました…(涙)
どうやら,もともと10年限定の施設で
計画されていたらしく.
買い手がいなければ,2002年に営業終了,
解体は既定路線だったらしいのですが…
営業終了後,巨大な建築物が解体されていく
のを,京葉線から寂しく見ていた思い出が
残っています…
建物内の雪が全部溶けるまで数か月かかるので,
営業終了から半年ほど解体できなかった…
というまことしやかな説があるのですが.
ホントにコース上の雪が全部解けるまで,
数か月かかったようですね.
まぁ,こんな巨大な設備ですからね!
今もザウスがあれば,
高い交通費を払って月山に行ったり,
Yetiの混雑する廊下を滑りに行かなくて
済むのに…
と思うことが時々ありますね.
でも.
もう日本では二度とこんな施設は
作れないだろうな…
今,20歳以下の人にとっては,
生まれたころにはすでにこの世から
消え去ってしまっていた,こんなバカな
施設が世の中にあったということは,
都市伝説クラスに信じられないこと
なんじゃないかと思うけど.
この私を,夏までスキーをしないと
耐えられない身体にしてしまった,
このバブル期の施設を,後世まで正しく
語り継いでいかねばならない…
と.
懐かしのザウスの写真を見ながら,
謎の義務感に駆られて,長い記事を
書いてしまった,Skier_Sだったのでした…