つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

2010ぎふ短歌大会

2010-09-06 | 短歌
 昨日は、2010ぎふ短歌大会(第15回日本歌人クラブ東海ブロック岐阜大会)がJR岐阜駅前のビルで開催されたので、主催者側(岐阜県歌人クラブ)のお手伝い方々出かけました。こちらで全国大会が開かれるのは4年ぶりです。
 最初は歌人の伊藤一彦氏の講演で、テーマは、「生きる力としての短歌」。宮崎からお招きしました。地元では若山牧水記念文学館館長さんということもあり、牧水の話も織り込まれました。日ごろは地元新聞歌壇の選者もされています。宮崎口蹄疫問題のころ、歌の大半は牛の哀れさを詠まれていて、初めて作られたと思われる人の素直な歌に心打たれたそうです。

 牧水の先祖は関東で、祖父の代に長崎医専で学ぶため九州に来られました。お父上も医師。親戚の埼玉に訪ねたりして、早大在学中から旅をよくし、旅の歌が多いことでも知られています。また、お酒が好きで飲む歌も多いですね。しかし、それが祟って肝硬変のため43歳で死去。地元では昭和40年代までは、あんなお酒飲みに「記念館」などとんでもない、と反対だったようです。

 伊藤先生は、今年歌集『月の夜声』で第21回斎藤茂吉短歌文学賞を獲得され、その前には、42回迢空賞を受賞。また寺山修司賞も獲得。若山牧水に関する著書もたくさんあります。宮崎看護大学教授。

最高位の作品
どの子にもルビ振ってある出席簿坊主頭の太郎はいない     高知県M氏


受付                                 会場のビル(左から2棟目)
コメント (17)
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