まだ寒波が日本列島に居座っていますが、昨日はややましでした。いつもの短歌会です。万葉集は、有名な20番に進みました。よく知られている額田王の蒲生野での袖を振る歌です。当時染料の茜は貴重品で、御料地に紫草と一緒に栽培されていて、野守が見張り番をしていました。そんな中で大胆にも袖を振る。つまり愛情表現をしているのです。君と言うのは、天皇の弟の大海人皇子。額田王は天智天皇の後宮なのに・・・でもこれは額田王が40歳ころの歌で、当時ではおばあさんです。茜についてですが、東京の赤坂の古い名前は茜坂。野生の茜が茂っていたことからつけられた地名です。
茜さす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る 額田王
今月の歌
わがこころ折れそうな時浮かび来るちちのみの父ははそはの母 Mさん
この歌の下2句は万葉集の4164番からとられています。同様にその部分を歌に取り入れた歌人は斎藤茂吉がいます。また、美智子皇后が皇太子妃時代の昭和53年の歌会始にも詠まれています。お題は、「母」。
子に告げぬ哀しみもあらむははそ(転換できない文字で木偏に乍の字) 葉の母清やかに老い給ひけり 妃殿下
昨日の五輪男子フィギュア・スケート・ショートプログラムは素晴らしかったですね。羽生選手は、ショパンのバラード1番に合わせ完璧な演技で第一位。とても怪我の後とは思えません。宇野選手は、ビィバルディの四季冬に合わせて滑り、第3位。彼は名古屋出身で、5歳のころ、浅田選手にスケートリンクで声をかけられ選手になりました。二人共今日のフリーが楽しみです。
いつも皆さんに提供して頂くので昨日は長崎みやげを持参
息子から夫に届いた傘寿祝い
M様の歌「わがこころ折れそうな時浮かび来るちちの・・・」にやはり父を偲んでしまいました。
ご主人様お元気にお誕生日をお迎えになられました事、本当に宜しゅうございました。
おめでとうございます。
感情をお持ちですから。戦死されたこともあり
いつまでも偲んで歌をお詠み下さいませ。
霊界のお父上様も見ていて下さると思います。
退院して無事傘寿となりましたが、ゴルフも
行けないと嘆いています。いつも徒歩か
自転車になりました。