先日、岐阜県歌人クラブ会長桐山五一氏の第二歌集「春野」がお手紙とともに贈られてきました。20年ほど前に出版され、30年分の作品がおさめられています。高校英語教師としての日々がこまかく歌いこまれています。昭和50年代、同じアララギに私も兵庫県から出していて、時期が重なったこともあり、岐阜県のページにあった彼の作品に共感を得るものがありました。随所に英語教師らしさが見られます。300年前の英国詩人の話題があったり、首相と会話されたり・・・なお、土屋文明先生の沙中沙集には私は一首しか採られませんでした。
私からは16年前に上梓した「領海を越えて」(記事は2005.2.10) を贈りました。どちらもその当時面識がなかったことから交換がすっかり遅れました。ページ末に一首ずつ歌が英語に訳されていることもあり、見て頂きたかったのです。もう残部は殆どありません。多分桐山氏も同じだと思います。
共感を覚えた作品
水田に映りて光る朝の日は歩調合はせてわれに従き来る
さんさんと差す七月の日を受けて泰山木に残るひと花
為し得ざりし悔いばかりなり卒業の一人一人と握手交はしつつ
叱らねばならぬ時あり叱りしあと生徒らを又気づかひてをり
進学に関係無けれど教科書のトーマス・グレーの詩を論じたり
わが歌を沙中沙集に二首までも採り下されし土屋先生
ゆくりなく見上げし空に十字星見つけて旅の心深まる
ニュージーランドの首相に遭ひて思ひがけず会話交はしぬわが英語にて
盆栽の梅
英語の先生と和歌、生徒も知らなかったのでしょうか。
matsubaraさまも臥せっておられた間にもたくさん歌を詠まれたことでしょうね。
その節は有り難うございました。
歌集「春野」の紹介の
「水田に映りて光る朝の日は歩調合はせて・・・」↑
このような感激を自然に詠めるようになりたい!と拝読させて頂きました。
盆栽の梅がこんなに素晴らしく咲くのですね。
お手入れの程が伺われます。
男性だったと思います。
多分先生は寡黙なタイプですから、生徒に短歌のことは
話されなかったことと思います。
私は自分が兵庫県のところに出ているのを見てから
いつも岐阜県のページを見ていました。
岐阜県にいればそこでの短歌会にも出ていたと思います。
アララギは全国版ですから多くの会員がおられました。
分解の後は私は高嶺に移り、桐山先生は青南で今も
活躍されています。
そうですね。歌で病気のことを訴えていますので、
休んでいても納得してもらえます。
あの時フランス語と英語とどちらにする、と言われ
英語にしてよかったと今頃思っています。
春野のあの歌はとてもよくて、最初に選びました。
梅は夫の友人から頂きました。夏に枯らさないよう
気を配っています。