つきみそう

平成元年に出版した処女歌集の名

柳田國男

2006-11-09 | 映画・TV・演劇
 昨夜のNHKTV「その時歴史は残った」は、民俗学者・柳田國男が取り上げられていました。兵庫県にいた時、福崎町(TVでは合併のためか北条町になっていました)の生家・記念館には、度々訪れました。自ら「日本で一番小さい家」と著書で言われています。庭には山桃の巨木がありました。
 遠野物語は有名ですが、柳田の話から、藤村が「椰子の実」を作詞したことはあまり知られていませんでした。昨夜は付け足しのような紹介の仕方でした。
     名も知らぬ遠き島より
     流れ寄る椰子の実ひとつ
     ふるさとの岸を離れて
     なれはそも波に幾月
     ・・・・・・・・
 明治31年、愛知県の伊良子岬で椰子の実を見つけて、「きっと沖縄方面から流れ着いたに違いない」と、興奮して柳田が島崎藤村に話したことがきっかけで、この歌は生まれました。

 なお、TVでは言われなかったことですが、柳田と日本画家・松岡映丘と万葉学者・井上通泰は実の兄弟です。(写真は黄色のオキザリス)
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