おばちゃんの庭のはなし

おばちゃんが大事にしていた庭には
いつもいろんなお花が咲いています。
ちいさな畑もあります。

花が咲くとよろこんでそれを愛で、
花がすむと種を拾ってまた植えたりされていました。

今は、ビオラやムスカリが咲いています。
ネギも青々と伸びています。

主がいなくなった庭は
これからどうなるのかなあ。

きっと、来年もこぼれ種や球根が
芽を出して、ちいさな花を咲かせるでしょう。

おばちゃんが育ててくれるんだ、きっと。

おばちゃん、きれいなお花に囲まれて
きれいだったなあ・・・
　　　　　　　　　　　　

孝養父母

子孫揃われ・・・

子どもさんが帰省なされるのを楽しみに待っておられた。
嬉しそうに、優しく微笑まれながら・・・

その顔を見るにつけ、親って有難いよなぁ～って思っていました。
帰って来られるといつもは早く消える電気も夜遅くまで点いていました。
楽しそうな笑い声と一緒に・・・

その電気が灯らなくなります。
母を思い、今その空間で何を思われるのだろう・・・
優しい子どもさんばかりです。

忙しい中、帰って下さり手を合わさせて頂くことこそ
手を合わさせて頂いたことを気付かせて頂くことこそ
父母への孝養となるのでしょう・・・

よく気付いてくれたねって本当に喜んで下さることでしょう・・・

おばちゃん、お陰で優しいご縁を頂きました。