月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

除苦悩法

2010年03月29日 20時06分23秒 | 仏々相念(住職日記)
不景気でね・・・

もう、どうにもならない髪に決心し散髪にいきました。
「もう三か月ですか?」
「すいません、いつも伸ばし放題で・・・」

今日は、お店にも私一人・・・
店員のおばさんも一人・・・話しかけられます、猛烈に・・・
話しかけるなオーラも全然通じません。

不景気になって大変という話・・・
大好きな酒もたばこもパチンコも全部止めました、
今では、ご主人が最近全然出掛けんね、っておっしゃるほど・・・
「でもね、思うのよ。こうして働けるということにもの凄く感謝してるのよ!
 勿論、お給料も半分になって大変だけどね・・・」

どうにもならないことをどうにかしよう、とすることに苦しみが生じます。
己が煩悩掲げながら、右見て左見て、比べて苦しみを増していきます。

欲しい欲しいが止まりません。
金銭、財産、地位、名誉・・・
無ければ無いで欲しいと思い、あればあったでまだまだと思う・・・

「足る」を知ればいいのですが・・・なかなか・・・

仏さまからこの人生眺められたら、何と愚かなことかと嘆かれるのでしょう・・・
このものを何とかしなくては、と仕立て上げられた大悲心・・・

どこまでも重ね行く煩悩にウンザリしながらも捨てきれず、
都合のいい時にだけ振り向いて手を合わす・・・
申し訳ないことです・・・


すいません、最近頭頂部が怪しいと娘に言われるのですが、
何かカットでごまかせませんか・・・?
ここにも諦めきれない私がいました、
娘に言われるのが一番キツイ・・・!

おばさん、お願い! もうおしゃべりはいいから、手を動かせて・・・!