月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

草のいのちのはなし

2010年03月19日 22時22分19秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
明日からお彼岸の三連休。
お寺にお参りに来られたり、境内を通ってお墓参りされる方が多くなります。

ここ最近の雨と陽気で境内に草が目立ってきたので、草引きをしました。
ここのところ草の成長は著しく、根をしっかりはって、葉をぐんぐん広げて、小さな白い花をたくさん咲かせていました。

根が残らないように、種が飛ぶ前にと、手鍬でごっそり引いてゆきます。
引いた草があっと言う間にバケツいっぱいになりました。

次は、花壇の手入れ。
ビオラやパンジーの花がらを摘んで、肥料をあげて、お水もあげました。

これで、なんとか境内も美しく整いました。

あれ・・・
草のいのちとビオラのいのち。
比べることはできないはずなのに・・・
草は根こそぎ引かれてしまい、お花は育ててもらいます。

あくまで、人間の都合と体裁のために・・・

ごめんね、草さん。
だって、境内が草ぼうぼうだと格好悪いもの。
「ただいま、草のいのちを育てています。」って看板でも立てておこうか・・・
うーん、そういうわけにもいかないしね。

これからまた、草との対話がはじまります。



微塵世界

2010年03月19日 20時41分55秒 | 仏々相念(住職日記)
こんなところまで・・・

2,3日強い風が吹きました。
車が黄緑色に変わるほど花粉・黄砂が積もっていました。
「昨日、泥雨だったのかな・・・車の上に何かがべっとり流れているよ!」
「えっ・・・!?」
急いで駐車場に行くと雨で花粉・黄砂が流れたのでしょうね。
もう、悲惨な状態になっていました。

明日は、雨の予報が出ていたのでかなり迷ったのですが、
ご縁の時間まで2時間あったので、「よっしゃ~!、水洗い位はできるか!?」
意を決して洗車しました。
「えっ、こんなところまで花粉・黄砂が入っている」
と、雨水に触れ白く水玉になっている花粉・黄砂を見ながらブツブツ言いながら洗ってやりました。

仏さまのおはたらきは、塵・埃のようなものでも必ず救い遂げるという・・・
大変なご苦労です。
私は、塵・埃の如く細かい所に隠れよう隠れようとします。
すべてを見通され、何もかも突き抜け抱きしめて下さいます。   

逃げれば逃げるほど、追いかけて追いかけて・・・