ホットコーヒーのはなし

お彼岸の村参り・・・
わたしも、やさしいお気持ちをあちらこちらのお宅でいただきました。
まったく、ありがたいことです。

Ｓおばちゃんのお宅では、いつも話が弾みます。
実のところ、わたしの方がＳおばちゃんと話をするのを楽しみにお参りさせていただいているのです。
「今日はこの話をしよう！　あの話もしないと！」
と思いながら、足取りも軽く「こんにちはー！　お寺でーす！」

今日は息子さんもいらして、三人でおつとめをさせていただきました。
おつとめのあとは、お待ちかねのおしゃべりタイム。
他愛もない話の中に、大笑いしたり、ほろっときたり・・・
心配してもらったり、ためになることを教わったり・・・
昔話を聞いたり、ダジャレを言ったり・・・

そうするうちに・・・

「お茶も入れずになぁ」
と、息子さんがあったかいコーヒーを入れて持ってきてくださいました。

「まあ、もったいない、ありがとうございまーす」
と些か恐縮しながらも、おいしくいただきました。

おばちゃんとの大笑いで、身体もポカポカになりましたが
Ｊ兄さんが入れてくださったコーヒーに、こころがホッと温まった気がしました。

ホットコーヒーだけに・・・お後がよろしいようで

親心一杯

お参りするところ・・・

肌寒い彼岸の入りとなりました。
「今日は寒いですね。温かったり寒かったりで身体がしんどいですね」
口下手住職の一生懸命のご挨拶。
でも、やっぱり皆そう思っているみたいで、
「本当に。寒いのにご苦労様です。」

案じて下さいます。どこに行っても・・・
電気絨毯で温めていて下さったフカフカのお座布団、温かい面を上にしてお内仏の前・・・
座ると電気ストーブが私の方に向かって点いています。
温かい飲み物でもどうぞ・・・
疲れるでしょう・・・と、栄養ドリンク！
お陰で元気にお参りさせて頂きました。

本当に本当に有難く親心を頂戴することです。

「月のひびき　春号ができましたので読んでくださ～い」
私と坊守ができる精一杯・・・
「ありがとうございます。これ、楽しみにしているのよ！
　わぁ、今度の新聞は写真がいっぱいですね」って喜んで下さいます。

この力のない住職をお育て下さいます。
ジッとしておれない親心、沢山沢山頂きました。