月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

なつかしい本堂のはなし

2010年03月09日 22時42分23秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
「子どもの頃はお寺でお経習ったりしてたわー」

本堂にお参りに来られたご兄弟が話して下さいました。
いまは故郷を離れ、それぞれに都会で暮らしておられます。

三人並んで本堂に座られ、手を合わされるそのお姿は、
40年前にも確かにここにあったのでしょう。

仏縁に触れるということはありがたいことです。
とどまることのない時の流れの中で
変わらぬお姿でお立ち向かいくださるご本尊阿弥陀如来さま。

境内を走りまわって遊ぶ姿も
幼いながらも一生懸命にお経を読む姿も
母と一緒にお聴聞する姿も
今、悲しみを抱えてお参りされる姿も
阿弥陀さまは
ずうっと、ちゃあんと、見ていてくださいました。

遠く離れた都会で一生懸命働く姿も
阿弥陀さまは
ずうっと、ちゃあんと、見ていてくださいます。

小さい頃からのお育てがあるんですもの。
何があっても
阿弥陀さまのおこころにかえってゆけます。

そうすると
子どもの頃に仏縁に遇うということは
大切なことなんだと、思いました。
本当の意味でのふるさとになるように
お手伝いさせていただかなくては・・・

幾千粒雨

2010年03月09日 21時29分46秒 | 仏々相念(住職日記)
作詞家って凄いよな~・・・

去年末より車に乗っても曲が掛かりません。
というより聞きたくないのです。
燃え尽き症候群・・・かな!?

永ちゃんのライブまでは聞いて聴いて・・・
プレイヤーのボリュームが大きくなったままになっているので
家族が聞こうとすると大変な状態となるのです。
いつもいつも怒られていました。

最近、MDが変わってないけど・・・
と、心配されるほど聞いていません。
エンジンの音、車の音聞かなくちゃ・・・って言っても様にならず・・・

今日、久しぶりにMD聞きながら走らせました。
ただ、永ちゃんはまだ重く・・・
ユーミンでも聞いてみようってな感じで・・・

でも、やっぱりユーミンいいなぁ~・・・
その曲、その曲のなかにいろんな思い出が蘇ります。
胸が締め付けられそうな・・・
キューンと切なくなりそうな・・・
最近のユーミンって全然聞いてないので分からないのですが、
高校、大学の頃って良く聞きました。
荒井由美時代から・・・

なんでこんな表現が浮かぶのだろう・・・
同じ曲を聞いて聞いて気付く切なさ・・・たまらなくなります・・・

「幾千粒の雨の矢たち、見上げながら潤んだ瞳はダイヤモンド・・・」

遠ざかる彼の気持ち・・・
彼の傘から飛び出てみても追いかけてくる優しさがない・・・

離れる心の切なさ・・・

今日は、なぜかこの曲ばかりリピートでした。

離れて下さらない・・・仏さまでしたね・・・

「一人になったらどうするのですか・・・」
昨日、ニュースを見ながら坊守が心配してくれます。
「一人か・・・嫌だな・・・
 でもそうなったら・・・崩れるだろうな~・・・
 一人にしないでくれよ・・・」
 
崩れる私を良く知り抜いて下さっていました!          

頭痛のはなし

2010年03月09日 00時13分04秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
今日は一日、頭の痛い日でした。

私の頭痛歴は結構長くて
小学生の頃からすでに片頭痛持ちでした。
ですから、小学校、中学校、高校と、保健室にはずいぶんお世話になりました。

あの独特の匂い
のりのきいたシーツの感触
ドアの向こうから聞こえる友だちの足音や話し声
カーテン越しに射す光

取り残されたような気持ちで
頭を抱えて小さくなって眠るわたし・・・

なぜか、今日はそんな子どもの頃のことを思い出していました。

夜、ようやくお薬が効いて、やっとのことで晩ごはん。
娘と息子があれやこれやとお手伝いしてくれました。
心配してくれる家族がいるってありがたいなあ。

ごめんね。ありがとね。