月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

接足作礼

2010年08月14日 20時55分00秒 | 仏々相念(住職日記)
この子はね~・・・

3才の女の子Hちゃん。
合掌、礼拝が丁寧にできます。

「Hちゃん、ご住職さんに見せてあげて・・・」
お母さんのお念珠を持ち私の目の前に座ります。
ニッコっと微笑んだかと思いきや両手を合わされながら殆ど体が地に着くかのようにお礼をしてくださいます。
なんとその姿の可愛いことか・・・
私は、天岸先生のお礼の姿が大好きですが天岸先生もビックリされるような姿でした。
「よくできました! すごいですね」って私も深く彼女にお礼をさせていただきました。

ご両親に大切に育まれいるのでしょうね・・・
皆に見つめられながら嬉しそうな姿・・・幸せですね。

大阪であった切ない事件、
母親とも言いたくはないがその女性が2人の子どもを育児放棄で死なせてしまった。
泣いたのです・・・
その子にとっては母親、その顔を思い浮かべては
「暑いよ~、お腹空いたよ~、恋しいよう~・・・」って・・・
グズル弟を一生懸命にあやしたかも・・・

切なすぎる・・・

子どもを抱きあやす親の姿、子も又親の御手で自由をしながらも安心を感じる。
「お~よしよし、眠いのか? お腹空いたのか?」
優しく揺らしながら呼び続ける親のはたらき・・・

今、仏さまのみ手の中の私であることに気付かせていただくと、有難いですね~・・・
あなたがいてくれてよかった・・・
あなたが喚び続けて下さることの嬉しいことか・・・

手を合わせお礼をさせていただきましょうね。

呼びたい名前のはなし

2010年08月14日 15時54分36秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
「お母さん…」
「母ちゃん…」
「おふくろ…」
「お母ちゃん…」
「母さん…」

何歳になっても呼びたい名前です。

母を呼ぶと、わたしの名前を呼んでくれる母の声が聞こえてきそうです。


母なきふるさとにお帰りになられ、懐かしそうな目でお仏壇に手を合わせられるご兄弟。

慣れない正座でぎこちないながらも、真摯な態度でお座りになられるご兄弟。

それぞれに、お母さんへの想いがいっぱいあるのでしょうね。


仏さまとなられて、お母さんは
いつでも呼んでくださっています。
いつでも支えになってくださっています。

今日、そのおはたらきに出遇われましたか?