尊いことです・・・
お父様の3年忌のひと時でした。
2人のお嬢さまと一人のお孫ちゃんでのご縁となりました。
お嬢さま2人は私と同年代でありますが、学年が違うと全然分からないくらい同級生が多かったし、遊び相手に困ることもありませんでした。
当時、お話することや遊ぶこともなかった方とこうしてひと時仏さまを前にさせていただいて一緒に座らせていただくことを喜ばさせていただいたことでした。
このお姉さんのご主人がとても有難いお方でして、去年1年の間に御内仏を整えられお墓も建立なされました。
「そんなの当然のこと」とおっしゃる方もおられるかもしれません。
当然のことでありますが、そのことすら捨てられていくこの時代なのです。
私も在家であれば・・・捨てていたかもしれません、「それどころじゃない!」って!
なのに、そんななかで奥さんのお里の仏さまを守ってくださるのです。
「どうせお荘厳するのであれば、ちゃんとしたお飾りをさせていただきたいので・・・」ってことでネットで調べ上げきれいなお荘厳をしてくださっています。
無駄なものも一つもなく、すべてを阿弥陀さまを中心にきれいに左右均等に・・・
「先日、主人が燈籠などのお飾りを全部はずして着け直してくれたんです」って奥様がおっしゃる。
襟を正さずにはおれません。
「ありがたいですね~」ってほれぼれとお浄土の御荘厳を感じたことです。
決して他のご門徒の御荘厳が悪いというのではありません、それぞれがそれぞれに一生懸命お飾りなされるのですから・・・
私は、その一生懸命にされたであろうお飾りに対して「あれが悪い、これが悪い」ということを言ったりはしません。
ただ、手前の方で直すことが出来るお飾りであればさりげなく直させていただき、法話等でお味わいできるのであればさせていただくことにしています。
お仏壇にしても新しいから素晴らしい、大きくて立派だからいいというものではありません。
古くとも、小さくともきれいにお荘厳させていただくとず~っと座っていたい空間になりますし、
ゴチャゴチャしているとただでさえザワついている心が尚ザワザワしてしまいます。
ひと時座りながら手を合わせ一日を省みる、ちょっとずつ見直しながら整えさせていただきたいものです。
分からないことはお寺さんにお尋ねしてみては如何でしょうか?
いいと思ってしていたことが必要でないこともありますから・・・
この御主人がワザワザ迎えて下さった御文章と立派なお箱・・・
「・・・こころをひとつにして・・・」
みんなみ~んなきれいなお荘厳を前に優しくなれたひと時でした。
これからも大切にお荘厳しつつ、手を合わさせていただくひと時を喜ばせていただきましょう。